JavaTM Platform
Standard Ed. 6

java.awt.image
クラス ConvolveOp

java.lang.Object
  上位を拡張 java.awt.image.ConvolveOp
すべての実装されたインタフェース:
BufferedImageOp, RasterOp

public class ConvolveOp
extends Object
implements BufferedImageOp, RasterOp

このクラスは、転送元から転送先への畳み込み演算を実装します。畳み込み演算カーネルを使用する畳み込み演算は空間オペレーションであり、入力ピクセルから出力ピクセルを求めるには、畳み込み演算カーネルに入力ピクセルの周囲の値を乗算します。これにより、出力ピクセルが隣接するピクセルから受ける影響は、畳み込み演算カーネルによって数学的に指定できます。

このクラスは、色成分のアルファ成分をあらかじめ乗算する BufferedImage データを使って演算を行います。転送元となる BufferedImage にアルファ成分があり、色成分にそのアルファ成分があらかじめ乗算されていない場合、データは畳み込み演算の前にあらかじめ乗算されます。まだ乗算されていない色成分が転送先にある場合、アルファは転送先に格納される前に除算されます。 アルファが 0 の場合、色成分は 0 に設定されます。転送先にアルファ成分がない場合、結果として得られるアルファは、色成分で 1 回除算されたあとで破棄されます。  

Raster は、アルファチャネルを持たないものとして扱われます。BufferedImages でのアルファチャネルの上述のような扱いが望ましくない場合、それを避けるには、転送元である BufferedImage の Raster を取得し、Raster を扱うこのクラスの filter メソッドを使います。  

コンストラクタで RenderingHints オブジェクトが指定された場合、色変換が必要なときに、カラー描画ヒントおよびディザリングヒントを使用できます。

転送元と転送先を同じオブジェクトにはしないでください。

関連項目:
Kernel, RenderingHints.KEY_COLOR_RENDERING, RenderingHints.KEY_DITHERING

フィールドの概要
static int EDGE_NO_OP
          転送元イメージの縁にあるピクセルは、転送先の対応するピクセルにそのままコピーされます。
static int EDGE_ZERO_FILL
          転送先イメージの縁にあるピクセルは 0 に設定されます。
 
コンストラクタの概要
ConvolveOp(Kernel kernel)
          指定された Kernel で ConvolveOp を構築します。
ConvolveOp(Kernel kernel, int edgeCondition, RenderingHints hints)
          指定された Kernel、縁の条件、および RenderingHints オブジェクト (これは null でも可) で ConvolveOp を構築します。
 
メソッドの概要
 BufferedImage createCompatibleDestImage(BufferedImage src, ColorModel destCM)
          適切なサイズおよびバンド数で、ゼロ化された転送先イメージを生成します。
 WritableRaster createCompatibleDestRaster(Raster src)
          指定された転送元で、正しいサイズおよびバンド数を持つゼロ化された転送先 Raster を作成します。
 BufferedImage filter(BufferedImage src, BufferedImage dst)
          BufferedImages で畳み込み演算を実行します。
 WritableRaster filter(Raster src, WritableRaster dst)
          Raster の畳み込み演算を実行します。
 Rectangle2D getBounds2D(BufferedImage src)
          フィルタ処理された転送先イメージのバウンディングボックスを返します。
 Rectangle2D getBounds2D(Raster src)
          フィルタ処理された転送先 Raster のバウンディングボックスを返します。
 int getEdgeCondition()
          縁の条件を返します。
 Kernel getKernel()
          Kernel を返します。
 Point2D getPoint2D(Point2D srcPt, Point2D dstPt)
          指定された転送元のポイントに対応する、転送先ポイントの位置を返します。
 RenderingHints getRenderingHints()
          この操作の描画ヒントを返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

EDGE_ZERO_FILL

public static final int EDGE_ZERO_FILL
転送先イメージの縁にあるピクセルは 0 に設定されます。可能な選択タイプを指定する整数

関連項目:
定数フィールド値

EDGE_NO_OP

public static final int EDGE_NO_OP
転送元イメージの縁にあるピクセルは、転送先の対応するピクセルにそのままコピーされます。

関連項目:
定数フィールド値
コンストラクタの詳細

ConvolveOp

public ConvolveOp(Kernel kernel,
                  int edgeCondition,
                  RenderingHints hints)
指定された Kernel、縁の条件、および RenderingHints オブジェクト (これは null でも可) で ConvolveOp を構築します。

パラメータ:
kernel - 指定された Kernel
edgeCondition - 指定された縁の条件
hints - 指定された RenderingHints オブジェクト
関連項目:
Kernel, EDGE_NO_OP, EDGE_ZERO_FILL, RenderingHints

ConvolveOp

public ConvolveOp(Kernel kernel)
指定された Kernel で ConvolveOp を構築します。縁の条件は EDGE_ZERO_FILL になります。

パラメータ:
kernel - 指定された Kernel
関連項目:
Kernel, EDGE_ZERO_FILL
メソッドの詳細

getEdgeCondition

public int getEdgeCondition()
縁の条件を返します。

戻り値:
この ConvolveOp の縁の条件
関連項目:
EDGE_NO_OP, EDGE_ZERO_FILL

getKernel

public final Kernel getKernel()
Kernel を返します。

戻り値:
この ConvolveOpKernel

filter

public final BufferedImage filter(BufferedImage src,
                                  BufferedImage dst)
BufferedImages で畳み込み演算を実行します。転送元イメージの各成分は畳み込み演算され、アルファ成分もある場合はそれも含めて畳み込み演算されます。転送元イメージのカラーモデルが転送先イメージのカラーモデルと異なる場合、転送先でピクセルが変換されます。転送先イメージが null の場合、転送元の ColorModel を使用して BufferedImage が生成されます。転送元と転送先が同じ場合は、IllegalArgumentException がスローされます。

定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の filter
パラメータ:
src - フィルタをかける、転送元の BufferedImage
dst - フィルタをかけられた src の 転送先 BufferedImage
戻り値:
フィルタをかけられた BufferedImage
例外:
NullPointerException - srcnull の場合
IllegalArgumentException - srcdst と等しい場合
ImagingOpException - src をフィルタにかけられない場合

filter

public final WritableRaster filter(Raster src,
                                   WritableRaster dst)
Raster の畳み込み演算を実行します。転送元となる Raster の各バンドが畳み込み演算されます。転送元と転送先のバンドの数は一致しなければなりません。転送先 Raster が null の場合、新しい Raster が生成されます。転送元と転送先が同じ場合は、IllegalArgumentException がスローされます。

定義:
インタフェース RasterOp 内の filter
パラメータ:
src - フィルタ処理対象の、転送元の Raster
dst - フィルタをかけられた src の 転送先 WritableRaster
戻り値:
フィルタをかけられた WritableRaster
例外:
NullPointerException - srcnull の場合
ImagingOpException - srcdst が 同じバンド数を持っていない場合
ImagingOpException - src をフィルタにかけられない場合
IllegalArgumentException - srcdst と等しい場合

createCompatibleDestImage

public BufferedImage createCompatibleDestImage(BufferedImage src,
                                               ColorModel destCM)
適切なサイズおよびバンド数で、ゼロ化された転送先イメージを生成します。destCM が null の場合は、適切な ColorModel が使用されます。

定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の createCompatibleDestImage
パラメータ:
src - フィルタオペレーションの転送元イメージ
destCM - 転送先の ColorModel。null も可
戻り値:
適切なサイズおよびバンド数を持つ 転送先 BufferedImage

createCompatibleDestRaster

public WritableRaster createCompatibleDestRaster(Raster src)
指定された転送元で、正しいサイズおよびバンド数を持つゼロ化された転送先 Raster を作成します。

定義:
インタフェース RasterOp 内の createCompatibleDestRaster
パラメータ:
src - 転送元の Raster
戻り値:
この src と互換性のある WritableRaster

getBounds2D

public final Rectangle2D getBounds2D(BufferedImage src)
フィルタ処理された転送先イメージのバウンディングボックスを返します。これは幾何学的な操作ではないので、バウンディングボックスは変化しません。

定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getBounds2D
パラメータ:
src - フィルタ処理される BufferedImage
戻り値:
転送先イメージのバウンディングボックスを表す Rectangle2D

getBounds2D

public final Rectangle2D getBounds2D(Raster src)
フィルタ処理された転送先 Raster のバウンディングボックスを返します。これは幾何学的な操作ではないので、バウンディングボックスは変化しません。

定義:
インタフェース RasterOp 内の getBounds2D
パラメータ:
src - 転送元の Raster
戻り値:
フィルタリング操作による Raster の バウンディングボックスを表す Rectangle2D

getPoint2D

public final Point2D getPoint2D(Point2D srcPt,
                                Point2D dstPt)
指定された転送元のポイントに対応する、転送先ポイントの位置を返します。dstPt が null でない場合は、戻り値の格納先として使用されます。幾何学的な操作ではないため、srcPt は dstPt と等しくなります。

定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getPoint2D
定義:
インタフェース RasterOp 内の getPoint2D
パラメータ:
srcPt - 転送元イメージのポイントを表す Point2D
dstPt - 結果が格納される Point2D
戻り値:
指定された転送元イメージの指定されたポイントに対応する 転送先イメージの Point2D

getRenderingHints

public final RenderingHints getRenderingHints()
この操作の描画ヒントを返します。

定義:
インタフェース BufferedImageOp 内の getRenderingHints
定義:
インタフェース RasterOp 内の getRenderingHints
戻り値:
この BufferedImageOpRenderingHints オブジェクト。ヒントが 設定されていない場合は null を返す

JavaTM Platform
Standard Ed. 6

バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Documentation Redistribution Policy も参照してください。