JavaTM Platform
Standard Ed. 6

java.lang
クラス System

java.lang.Object
  上位を拡張 java.lang.System

public final class System
extends Object

System クラスには有用なクラスフィールドおよびメソッドがあります。インスタンス化することはできません。

System クラスによって得られる機能には、標準入力、標準出力、およびエラー出力ストリーム、外部的に定義されたプロパティーおよび環境変数へのアクセス、ファイルおよびライブラリのローディング方法、配列の一部をすばやくコピーするユーティリティーメソッドがあります。

導入されたバージョン:
JDK1.0

フィールドの概要
static PrintStream err
          「標準」エラー出力ストリームです。
static InputStream in
          「標準」入力ストリームです。
static PrintStream out
          「標準」出力ストリームです。
 
メソッドの概要
static void arraycopy(Object src, int srcPos, Object dest, int destPos, int length)
          指定位置で開始する指定ソース配列から、転送先配列の指定位置に配列をコピーします。
static String clearProperty(String key)
          指定されたキーによって示されたシステムプロパティーを削除します。
static Console console()
          現在の Java 仮想マシンに関連した一意の Console オブジェクトがある場合に、それを返します。
static long currentTimeMillis()
          ミリ秒で表される現在の時間を返します。
static void exit(int status)
          現在実行している Java 仮想マシンを終了します。
static void gc()
          ガベージコレクタを実行します。
static Map<String,String> getenv()
          現在のシステム環境の変更できない文字列マップのビューを返します。
static String getenv(String name)
          指定された環境変数の値を取得します。
static Properties getProperties()
          現在のシステムプロパティーを決定します。
static String getProperty(String key)
          指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを取得します。
static String getProperty(String key, String def)
          指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを取得します。
static SecurityManager getSecurityManager()
          システムセキュリティーインタフェースを取得します。
static int identityHashCode(Object x)
          指定されたオブジェクトのクラスが hashCode() をオーバーライドしているかどうかに関係なく、デフォルトの hashCode() メソッドにより返されるものと同じ、指定されたオブジェクトのハッシュコードを返します。
static Channel inheritedChannel()
          Java 仮想マシンを作成したエンティティーから継承されたチャネルを返します。
static void load(String filename)
          指定されたファイル名を持つコードファイルを、ダイナミックライブラリとしてローカルファイルシステムからロードします。
static void loadLibrary(String libname)
          引数 libname によって指定されるシステムライブラリをロードします。
static String mapLibraryName(String libname)
          ライブラリ名を、ネイティブライブラリを表すプラットフォーム依存の文字列にマッピングします。
static long nanoTime()
          利用可能でもっとも正確なシステムタイマーの現在の値をナノ秒単位で返します。
static void runFinalization()
          ファイナライズを保留しているオブジェクトのファイナライズメソッドを実行します。
static void runFinalizersOnExit(boolean value)
          推奨されていません。 このメソッドは本質的に安全ではありません。ファイナライザがライブオブジェクトに対して呼び出される結果になる可能性があり、その時ほかのスレッドがそれらのオブジェクトを並行して操作していると、動作が異常になるか、デッドロックが発生します。
static void setErr(PrintStream err)
          「標準」エラー出力ストリームを割り当てし直します。
static void setIn(InputStream in)
          「標準」入力ストリームを割り当てし直します。
static void setOut(PrintStream out)
          「標準」出力ストリームを割り当てし直します。
static void setProperties(Properties props)
          システムプロパティーを引数 Properties に設定します。
static String setProperty(String key, String value)
          指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを設定します。
static void setSecurityManager(SecurityManager s)
          システムセキュリティーを設定します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

in

public static final InputStream in
「標準」入力ストリームです。このストリームはすでに開いていて、入力データの供給が可能です。通常、このストリームはキーボード入力、またはホスト環境やユーザーによって指定されるその他の入力ソースと一致しています。


out

public static final PrintStream out
「標準」出力ストリームです。このストリームはすでに開いていて、出力データの受け取りが可能です。通常、このストリームはディスプレイ出力、またはホスト環境やユーザーによって指定される出力先の出力と一致します。  

単純なスタンドアロンの Java アプリケーションにおいて、出力データの行を書き込む一般的な方法は以下のとおりです。

     System.out.println(data)
 

PrintStream クラスの println メソッドを参照してください。

関連項目:
PrintStream.println(), PrintStream.println(boolean), PrintStream.println(char), PrintStream.println(char[]), PrintStream.println(double), PrintStream.println(float), PrintStream.println(int), PrintStream.println(long), PrintStream.println(java.lang.Object), PrintStream.println(java.lang.String)

err

public static final PrintStream err
「標準」エラー出力ストリームです。このストリームはすでに開いていて、出力データの受け取りが可能です。  

通常、このストリームはディスプレイ出力、またはホスト環境やユーザーによって指定される出力先の出力と一致します。主な出力ストリームである変数 out 値が、一般的に継続的には監視されていないファイルまたはその他の転送先にリダイレクトしている場合でも、ユーザーに注意を促すためのエラーメッセージまたはその他の情報を表示するために、通例この出力ストリームが使用されます。 「標準」入力ストリームを割り当てし直します。

メソッドの詳細

setIn

public static void setIn(InputStream in)
「標準」入力ストリームを割り当てし直します。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、標準入力ストリームを割り当てし直してよいかどうかを確認するために、RuntimePermission("setIO") アクセス権を使って checkPermission メソッドが呼び出されます。  

パラメータ:
in - 新しい標準入力ストリーム
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドが標準入力ストリームの再割り当てを許可しない場合
導入されたバージョン:
JDK1.1
関連項目:
SecurityManager.checkPermission(java.security.Permission), RuntimePermission

setOut

public static void setOut(PrintStream out)
「標準」出力ストリームを割り当てし直します。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、標準出力ストリームを割り当てし直してよいかどうかを確認するために、RuntimePermission("setIO") アクセス権を使って checkPermission メソッドが呼び出されます。

パラメータ:
out - 新しい標準出力ストリーム
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドが標準出力ストリームの再割り当てを許可しない場合
導入されたバージョン:
JDK1.1
関連項目:
SecurityManager.checkPermission(java.security.Permission), RuntimePermission

setErr

public static void setErr(PrintStream err)
「標準」エラー出力ストリームを割り当てし直します。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、標準エラー出力ストリームを割り当てし直してよいかどうかを確認するために、RuntimePermission("setIO") アクセス権を使って checkPermission メソッドが呼び出されます。

パラメータ:
err - 新しい標準エラー出力ストリーム
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドが標準エラー出力ストリームの再割り当てを許可しない場合
導入されたバージョン:
JDK1.1
関連項目:
SecurityManager.checkPermission(java.security.Permission), RuntimePermission

console

public static Console console()
現在の Java 仮想マシンに関連した一意の Console オブジェクトがある場合に、それを返します。

戻り値:
システムコンソール (存在する場合)。 そうでない場合は null
導入されたバージョン:
1.6

inheritedChannel

public static Channel inheritedChannel()
                                throws IOException
Java 仮想マシンを作成したエンティティーから継承されたチャネルを返します。

このメソッドは、システム全体のデフォルトの SelectorProvider オブジェクトの inheritedChannel メソッドを呼び出すことによって取得したチャンネルを返します。

このメソッドは、inheritedChannel で定義されているネットワーク指向のチャネルに加えて、将来ほかの種類のチャネルを返す可能性があります。

戻り値:
継承されたチャネル (存在する場合)。 そうでない場合は null
例外:
IOException - 入出力エラーが発生した場合
SecurityException - セキュリティーマネージャーがインストールされていて、チャネルへのアクセスが許可されていない場合
導入されたバージョン:
1.5

setSecurityManager

public static void setSecurityManager(SecurityManager s)
システムセキュリティーを設定します。

セキュリティーマネージャーがすでにインストールされている場合、このメソッドは、最初に RuntimePermission("setSecurityManager") アクセス権を使ってセキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドを呼び出すことにより、既存のセキュリティーマネージャーを置換してもよいかどうかを確認します。その結果、SecurityException がスローされることがあります。

そうでない場合は、引数を現在のセキュリティーマネージャーに設定します。引数が null であり、セキュリティーマネージャーが設定されていない場合、メソッドは何も行わずに復帰します。

パラメータ:
s - セキュリティーマネージャー
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーがすでに設定されており、セキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドがセキュリティーマネージャーの置換を許可しない場合
関連項目:
getSecurityManager(), SecurityManager.checkPermission(java.security.Permission), RuntimePermission

getSecurityManager

public static SecurityManager getSecurityManager()
システムセキュリティーインタフェースを取得します。

戻り値:
セキュリティーマネージャーがすでに現在のアプリケーションに設定されている場合は、セキュリティーマネージャー。そうでない場合は null
関連項目:
setSecurityManager(java.lang.SecurityManager)

currentTimeMillis

public static long currentTimeMillis()
ミリ秒で表される現在の時間を返します。戻り値の時間単位はミリ秒ですが、値の粒度は基本となるオペレーティングシステムによって異なり、単位がより大きくなる場合があります。たとえば、多くのオペレーティングシステムでは、時間を 10 ミリ秒の単位で計測します。

「コンピュータ時間」と協定世界時 (UTC) との間に発生する微妙な相違については、Date クラスの説明を参照してください。

戻り値:
ミリ秒で測定した、現在時刻と協定世界時の UTC 1970 年 1 月 1 日午前 0 時との差
関連項目:
Date

nanoTime

public static long nanoTime()
利用可能でもっとも正確なシステムタイマーの現在の値をナノ秒単位で返します。

このメソッドは、経過時間を測定するためだけに使用できます。 システムのほかの概念や壁時計の時刻に関連していません。返される値は、固定された任意の時間からの経過時間 (ナノ秒) です。 将来的に、値が負の数になる可能性があります。このメソッドは、ナノ秒単位の精度を提供しますが、必ずしもナノ秒の正確度ではありません。値の変更頻度は保証されません。約 292 年 (263 ナノ秒 ) を超える連続した呼び出しの差異では、数値のオーバーフローにより経過時間が正しく計算されません。

たとえば、一部のコードで実行にかかる時間を測定するには、次のようになります。

long startTime = System.nanoTime();
// ... the code being measured ...
long estimatedTime = System.nanoTime() - startTime;
 

戻り値:
システムタイマーの現在の値 (ナノ秒単位)
導入されたバージョン:
1.5

arraycopy

public static void arraycopy(Object src,
                             int srcPos,
                             Object dest,
                             int destPos,
                             int length)
指定位置で開始する指定ソース配列から、転送先配列の指定位置に配列をコピーします。配列要素のサブシーケンスを、src によって参照されるソース配列から dest によって参照される転送先配列にコピーします。コピーされる要素の数は、引数 length と一致します。ソース配列の srcPos から srcPos+length-1 までの位置にある要素を、転送先の配列の destPos から destPos+length-1 までの位置にそれぞれコピーします。  

引数 src および dest が同じ配列オブジェクトである場合、まず srcPos から srcPos+length-1 までの位置にある要素を一時配列 length の要素にコピーし、次に一時配列の内容を転送先配列の destPos から destPos+length-1 にコピーします。  

destnull の場合は、NullPointerException がスローされます。  

srcnull の場合は、NullPointerException がスローされ、転送先配列は変更されません。  

以下のどれかの場合は、ArrayStoreException をスローし、転送先を修正しません。

そうでない場合、以下のどれかが true であれば IndexOutOfBoundsException をスローし、転送先を修正しません。

そうでない場合、srcPos から srcPos+length-1 までの位置にあるソース配列の実際の要素が、代入変換によって転送先配列の要素型に変換できないときは、ArrayStoreException をスローします。この場合、k を長さよりも小さく、負の数でない最小整数型にして、src[srcPos+k] を転送先配列の要素型に変換できないようにします。 例外をスローする場合、srcPos から srcPos+k-1 に位置するソース配列の要素はすでに destPos から destPos+k-1 に位置する転送先配列にコピーされています。 また、転送先配列のその他の位置は修正されていません。前述の制約のため、上記の記述は実際には両方の配列が参照型の要素型を持つ状況でだけ有効です。

パラメータ:
src - 転送元配列
srcPos - ソース配列の開始位置
dest - 転送先配列
destPos - 転送先データ内の開始位置
length - コピーされる配列要素の数
例外:
IndexOutOfBoundsException - コピーによって配列の境界を越えたデータのアクセスが生じた場合
ArrayStoreException - 型の不一致により、配列 src の要素が配列 dest に保存できなかった場合
NullPointerException - src または destnull の場合

identityHashCode

public static int identityHashCode(Object x)
指定されたオブジェクトのクラスが hashCode() をオーバーライドしているかどうかに関係なく、デフォルトの hashCode() メソッドにより返されるものと同じ、指定されたオブジェクトのハッシュコードを返します。参照 null のハッシュコードはゼロです。

パラメータ:
x - ハッシュコードが計算されるオブジェクト
戻り値:
ハッシュコード
導入されたバージョン:
JDK1.1

getProperties

public static Properties getProperties()
現在のシステムプロパティーを決定します。  

まず、セキュリティーマネージャーが存在する場合は、引数なしで checkPropertiesAccess メソッドを呼び出します。これはセキュリティー例外となる場合があります。  

getProperty(String) メソッドにより使用されるシステムプロパティーの現在のセットが、Properties オブジェクトとして返されます。システムプロパティーの現在のセットがない場合、システムプロパティーのセットをまず作成してから初期化します。このシステムプロパティーのセットには、常に次のキーの値が含まれます。

キー 対応する値の説明
java.version Java Runtime Environment のバージョン
java.vendor Java Runtime Environment のベンダー
java.vendor.url Java ベンダーの URL
java.home Java のインストール先ディレクトリ
java.vm.specification.version Java 仮想マシンの仕様バージョン
java.vm.specification.vendor Java 仮想マシンの仕様ベンダー
java.vm.specification.name Java 仮想マシンの仕様名
java.vm.version Java 仮想マシンの実装バージョン
java.vm.vendor Java 仮想マシンの実装ベンダー
java.vm.name Java 仮想マシンの実装名
java.specification.version Java Runtime Environment の仕様バージョン
java.specification.vendor Java Runtime Environment の仕様のベンダー
java.specification.name Java Runtime Environment の仕様名
java.class.version Java クラスの形式のバージョン番号
java.class.path Java クラスパス
java.library.path ライブラリのロード時に検索するパスのリスト
java.io.tmpdir デフォルト一時ファイルのパス
java.compiler 使用する JIT コンパイラの名前
java.ext.dirs 拡張ディレクトリのパス
os.name オペレーティングシステム名
os.arch オペレーティングシステムのアーキテクチャー
os.version オペレーティングシステムのバージョン
file.separator ファイル区切り文字 (UNIX では "/")
path.separator パス区切り文字 (UNIX では ":")
line.separator 行区切り文字 (UNIX では "\n")
user.name ユーザーのアカウント名
user.home ユーザーのホームディレクトリ
user.dir ユーザーの現在の作業ディレクトリ

システムプロパティー値内の複数のパスは、プラットフォーム固有のパス区切り文字で区切られます。  

セキュリティーマネージャーは、getProperties オペレーションを許可しない場合でも、getProperty(String) オペレーションを許可する場合があります。

戻り値:
システムプロパティー
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPropertiesAccess メソッドがシステムプロパティーへのアクセスを許可しない場合
関連項目:
setProperties(java.util.Properties), SecurityException, SecurityManager.checkPropertiesAccess(), Properties

setProperties

public static void setProperties(Properties props)
システムプロパティーを引数 Properties に設定します。  

まず、セキュリティーマネージャーが存在する場合は、引数なしで checkPropertiesAccess メソッドを呼び出します。これはセキュリティー例外となる場合があります。  

引数は、メソッド getProperty(String) により、使用するシステムプロパティーの現在のセットとなります。引数が null の場合、システムプロパティーの現在のセットはそのままです。

パラメータ:
props - 新しいシステムプロパティー
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPropertiesAccess メソッドがシステムプロパティーへのアクセスを許可しない場合
関連項目:
getProperties(), Properties, SecurityException, SecurityManager.checkPropertiesAccess()

getProperty

public static String getProperty(String key)
指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを取得します。  

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、キーを引数として渡して checkPropertyAccess メソッドを呼び出します。その結果、SecurityException が発生することがあります。  

システムプロパティーの現在のセットがない場合、システムプロパティーのセットをまず作成し、getProperties メソッドと同じ方法で初期化します。

パラメータ:
key - システムプロパティーの名前
戻り値:
システムプロパティーの文字列値。そのキーにプロパティーがない場合は null
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPropertiesAccess メソッドが、指定されたシステムプロパティーへのアクセスを許可しない場合
NullPointerException - keynull の場合
IllegalArgumentException - key が空の場合
関連項目:
setProperty(java.lang.String, java.lang.String), SecurityException, SecurityManager.checkPropertyAccess(java.lang.String), getProperties()

getProperty

public static String getProperty(String key,
                                 String def)
指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを取得します。  

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、key を引数として渡して checkPropertyAccess メソッドを呼び出します。  

システムプロパティーの現在のセットがない場合、システムプロパティーのセットをまず作成し、getProperties メソッドと同じ方法で初期化します。

パラメータ:
key - システムプロパティーの名前
def - デフォルト値
戻り値:
システムプロパティーの文字列値。そのキーにプロパティーがない場合はデフォルト値
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPropertiesAccess メソッドが、指定されたシステムプロパティーへのアクセスを許可しない場合
NullPointerException - keynull の場合
IllegalArgumentException - key が空の場合
関連項目:
setProperty(java.lang.String, java.lang.String), SecurityManager.checkPropertyAccess(java.lang.String), getProperties()

setProperty

public static String setProperty(String key,
                                 String value)
指定されたキーによって示されるシステムプロパティーを設定します。  

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、PropertyPermission(key, "write") アクセス権を使って SecurityManager.checkPermission メソッドが呼び出されます。この結果、SecurityException がスローされることがあります。例外がスローされなかった場合は、指定されたプロパティーが指定された値に設定されます。  

パラメータ:
key - システムプロパティーの名前
value - システムプロパティーの値
戻り値:
システムプロパティーの以前の値。ない場合は null
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPermission メソッドが、指定されたプロパティーの設定を許可しない場合
NullPointerException - key または valuenull の場合
IllegalArgumentException - key が空の場合
導入されたバージョン:
1.2
関連項目:
getProperty(java.lang.String), getProperty(java.lang.String), getProperty(java.lang.String, java.lang.String), PropertyPermission, SecurityManager.checkPermission(java.security.Permission)

clearProperty

public static String clearProperty(String key)
指定されたキーによって示されたシステムプロパティーを削除します。  

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、PropertyPermission(key, "write") アクセス権を使って SecurityManager.checkPermission メソッドが呼び出されます。この結果、SecurityException がスローされることがあります。例外がスローされなかった場合は、指定されたプロパティーは削除されます。  

パラメータ:
key - 削除されるシステムプロパティーの名前
戻り値:
システムプロパティーの以前の文字列値。 そのキーにプロパティーがなかった場合は null
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkPropertiesAccess メソッドが、指定されたシステムプロパティーへのアクセスを許可しない場合
NullPointerException - keynull の場合
IllegalArgumentException - key が空の場合
導入されたバージョン:
1.5
関連項目:
getProperty(java.lang.String), setProperty(java.lang.String, java.lang.String), Properties, SecurityException, SecurityManager.checkPropertiesAccess()

getenv

public static String getenv(String name)
指定された環境変数の値を取得します。環境変数は、システム固有の外部にある名前付きの値です。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、RuntimePermission("getenv."+name) アクセス権を使って checkPermission メソッドが呼び出されます。この結果、SecurityException がスローされることがあります。例外がスローされない場合、変数 name の値が返されます。

「システムプロパティー」と「環境変数」 は、名前と値との間で概念的にマップされています。両方のメカニズムを使って、ユーザー定義情報を Java プロセスに渡すことができます。環境変数は、よりグローバルな効果を及ぼします。 これは、プロセスにより定義されたすべての子孫にとって環境変数が直接の Java サブプロセスであるばかりでなく、可視であるからです。これらは、異なるオペレーティングシステム上で微妙に異なるセマンティクス (大文字と小文字を区別しないなど) を持つことができます。これらの理由から、環境変数は意図しない副作用を持つ可能性が高くなります。可能な場合は、システムプロパティーを使用することがもっとも適切です。環境変数は、グローバルな効果が必要なときや、外部システムインタフェースが環境変数 (PATH など) を必要とするときに使う必要があります。

UNIX システムでは、name のアルファベットの大文字と小文字は区別されますが、Microsoft Windows システムでは一般に区別されません。たとえば、System.getenv("FOO").equals(System.getenv("foo")) という表現は Microsoft Windows では true です。

パラメータ:
name - 環境変数の名前
戻り値:
変数の文字列値。 システム環境で変数を定義しない場合は null
例外:
NullPointerException - namenull の場合
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、checkPermission メソッドが環境変数 name へのアクセスを許可しないとき
関連項目:
getenv(), ProcessBuilder.environment()

getenv

public static Map<String,String> getenv()
現在のシステム環境の変更できない文字列マップのビューを返します。環境は、名前から値へのシステム依存のマッピングであり、親プロセスから子プロセスに渡されます。

システムが環境変数をサポートしていない場合は、空のマップが返されます。

返されたマップは、null のキーや値を含みません。null のキーや値があるかどうかクエリーを実行すると、NullPointerException がスローされます。String 型ではないキーや値があるかどうかクエリーを実行すると、ClassCastException がスローされます。

返されたマップとそのコレクションビューは、Object.equals(java.lang.Object) メソッドと Object.hashCode() メソッドの汎用規約に従わない可能性があります。

返されたマップは、一般にすべてのプラットフォームで大文字と小文字を区別します。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、RuntimePermission("getenv.*") アクセス権を使って checkPermission メソッドが呼び出されます。この結果、SecurityException がスローされることがあります。

Java サブプロセスに情報を渡す場合、一般的に環境変数よりもシステムプロパティーが推奨されます。

戻り値:
変数名から値へのマップとしての環境
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、checkPermission メソッドがプロセス環境へのアクセスを許可しないとき
導入されたバージョン:
1.5
関連項目:
getenv(String), ProcessBuilder.environment()

exit

public static void exit(int status)
現在実行している Java 仮想マシンを終了します。引数はステータスコードとして作用します。 通例、ゼロ以外のステータスコードは異常終了を示します。  

このメソッドは Runtime クラスの exit メソッドを呼び出します。このメソッドは、正常に復帰することはありません。  

System.exit(n) の呼び出しの動作は、実際には次の呼び出しと同じです。

 Runtime.getRuntime().exit(n)
 

パラメータ:
status - 終了のステータス
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、その checkExit メソッドが、指定されたステータスでの終了を許可しない場合
関連項目:
Runtime.exit(int)

gc

public static void gc()
ガベージコレクタを実行します。  

gc メソッドの呼び出しは、現在占有しているメモリーを再度迅速に利用するために、Java 仮想マシンが使用しないオブジェクトのリサイクルを実行することを意味します。メソッドの呼び出しから制御が戻るのは、Java 仮想マシンが、破棄されたオブジェクトが占有していたスペースを最大限まで回復し終えたときです。  

System.gc() の呼び出しの動作は、実際には次の呼び出しと同じです。

 Runtime.getRuntime().gc()
 

関連項目:
Runtime.gc()

runFinalization

public static void runFinalization()
ファイナライズを保留しているオブジェクトのファイナライズメソッドを実行します。  

このメソッドを呼び出すと、Java 仮想マシンが、破棄されていることがわかっていて finalize メソッドが実行されていないオブジェクトに対して finalize メソッドの実行が試行されます。メソッドの呼び出しから制御が戻るのは、Java 仮想マシンが、すべての未処理のファイナライズを最大限まで完了し終えたときです。  

System.runFinalization() の呼び出しの動作は、実際には次の呼び出しと同じです。

 Runtime.getRuntime().runFinalization()
 

関連項目:
Runtime.runFinalization()

runFinalizersOnExit

@Deprecated
public static void runFinalizersOnExit(boolean value)
推奨されていません。 このメソッドは本質的に安全ではありません。ファイナライザがライブオブジェクトに対して呼び出される結果になる可能性があり、その時ほかのスレッドがそれらのオブジェクトを並行して操作していると、動作が異常になるか、デッドロックが発生します。

終了時のファイナライズを有効または無効にします。 これを実行することによって、自動的に呼び出されていないファイナライザを持つすべてのオブジェクトのファイナライザが呼び出され、Java Runtime の終了前に実行されるようになります。デフォルトでは終了時のファイナライズは無効になっています。

セキュリティーマネージャーが存在する場合は、確実に終了が許可されるように、最初に引数を 0 として checkExit メソッドが呼び出されます。この結果、SecurityException がスローされることがあります。

パラメータ:
value - ファイナライズを有効にするか無効にするかを示す
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkExit メソッドが終了を許可しない場合
導入されたバージョン:
JDK1.1
関連項目:
Runtime.exit(int), Runtime.gc(), SecurityManager.checkExit(int)

load

public static void load(String filename)
指定されたファイル名を持つコードファイルを、ダイナミックライブラリとしてローカルファイルシステムからロードします。filename 引数は完全なパス名でなければなりません。  

System.load(name) の呼び出しの動作は、実際には次の呼び出しと同じです。

 Runtime.getRuntime().load(name)
 

パラメータ:
filename - ロードするファイル
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkLink メソッドが、指定されたダイナミックライブラリのロードを許可しない場合
UnsatisfiedLinkError - ファイルが存在しない場合
NullPointerException - filenamenull の場合
関連項目:
Runtime.load(java.lang.String), SecurityManager.checkLink(java.lang.String)

loadLibrary

public static void loadLibrary(String libname)
引数 libname によって指定されるシステムライブラリをロードします。ライブラリ名が実際のシステムライブラリにマッピングされる方法は、システムによって異なります。  

System.loadLibrary(name) の呼び出しの動作は、実際には次の呼び出しと同じです。

 Runtime.getRuntime().loadLibrary(name)
 

パラメータ:
libname - ライブラリの名前
例外:
SecurityException - セキュリティーマネージャーが存在し、セキュリティーマネージャーの checkLink メソッドが、指定されたダイナミックライブラリのロードを許可しない場合
UnsatisfiedLinkError - ライブラリが存在しない場合
NullPointerException - libnamenull の場合
関連項目:
Runtime.loadLibrary(java.lang.String), SecurityManager.checkLink(java.lang.String)

mapLibraryName

public static String mapLibraryName(String libname)
ライブラリ名を、ネイティブライブラリを表すプラットフォーム依存の文字列にマッピングします。

パラメータ:
libname - ライブラリの名前
戻り値:
プラットフォーム依存のネイティブライブラリ名
例外:
NullPointerException - libnamenull の場合
導入されたバージョン:
1.2
関連項目:
loadLibrary(java.lang.String), ClassLoader.findLibrary(java.lang.String)

JavaTM Platform
Standard Ed. 6

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さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

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