JavaTM Platform
Standard Ed. 6

java.net
クラス NetPermission

java.lang.Object
  上位を拡張 java.security.Permission
      上位を拡張 java.security.BasicPermission
          上位を拡張 java.net.NetPermission
すべての実装されたインタフェース:
Serializable, Guard

public final class NetPermission
extends BasicPermission

このクラスは、各種のネットワークアクセス権のために使います。NetPermission は名前 (「ターゲット名」とも呼ばれる) を持ちますが、アクションリストは持ちません。ユーザーは名前付きアクセス権を持つ場合と、持たない場合があります。 

ターゲット名には、ネットワークアクセス権 (下記を参照) の名前を指定します。命名規約は、階層型プロパティーの命名規約に従います。また、ターゲット名のあとにアスタリスクを指定し (「.」のあとに指定するか、単独で指定)、ワイルドカードによる照合を行うこともできます。次に例を示します。「foo.*」や「*」は有効ですが、「*foo」や「a*b」は無効です。  

NetPermission に指定できるターゲット名と、それで与えられるアクセス権により可能になる操作、およびそのアクセス権をコードに与えることにより生じるリスクを次の表に示します。  

アクセス権ターゲット名 アクセス権により許可される機能 このアクセス権を許可した場合のリスク
setDefaultAuthenticator プロキシまたは HTTP サーバーが証明書を要求したときに使用する、認証情報の取得方法を設定する。 これにより、ユーザーからの入力を取得のときに、ユーザーの認証情報入力を監視し、それを盗むオーセンティケータが悪意のあるコードにより設定される可能性があります。
requestPasswordAuthentication システムに登録されたオーセンティケータにパスワードを要求。 悪意のあるコードにより、このパスワードが盗まれる可能性があります。
specifyStreamHandler URL の作成時にストリームハンドラを指定。 悪質なコードが、それが実際にアクセスする場所から実効バイトを取得するストリームハンドラを指定して、通常はアクセスすることのないリソース (file:/foo/fum/ のように) を使って URL を作成する可能性があります。このようにしてシステムをだまして、あるクラスの出所を偽り、そのクラスの ProtectionDomain/CodeSource を作成させてしまう可能性があります。
setProxySelector ネットワーク接続の確立時に使用すべきプロキシの決定に使用されるプロキシセレクタを設定する機能。 悪意のあるコードは、ネットワークトラフィックをある任意のネットワークホストに転送するような ProxySelector を設定できます。
getProxySelector ネットワーク接続の確立時に使用すべきプロキシの決定に使用されるプロキシセレクタを取得する機能。 悪意のあるコードは、ProxySelector を取得することで、内部ネットワーク上のプロキシホストやそのポートを発見することができます。すると、それらが攻撃の標的になる可能性があります。
setCookieHandler 高レベルのセキュリティー保護を必要とする、HTTP セッションの Cookie 情報を処理する Cookie ハンドラを設定する機能。 悪意のあるコードは、Cookie ハンドラを設定することで、高レベルのセキュリティー保護を必要とする Cookie 情報にアクセスできます。Web サーバーのなかには、Cookie を使ってアクセス制御情報などのユーザーの非公開情報を保存したり、ユーザーの閲覧傾向を追跡したりするものもあります。
getCookieHandler 高レベルのセキュリティー保護を必要とする、HTTP セッションの Cookie 情報を処理する Cookie ハンドラを取得する機能。 悪意のあるコードは、Cookie ハンドラを取得することで、高レベルのセキュリティー保護を必要とする Cookie 情報にアクセスできます。Web サーバーのなかには、Cookie を使ってアクセス制御情報などのユーザーの非公開情報を保存したり、ユーザーの閲覧傾向を追跡したりするものもあります。
setResponseCache ローカル応答キャッシュへのアクセス機能を提供する応答キャッシュを設定する機能。 ローカル応答キャッシュにアクセスできる悪意のあるコードは、セキュリティー保護を必要とする情報にアクセスしたり、応答キャッシュ内に不正なエントリを作成したりできます。
getResponseCache ローカル応答キャッシュへのアクセス機能を提供する応答キャッシュを取得する機能。 ローカル応答キャッシュにアクセスできる悪意のあるコードは、セキュリティー保護を必要とする情報にアクセスできます。

関連項目:
BasicPermission, Permission, Permissions, PermissionCollection, SecurityManager, 直列化された形式

コンストラクタの概要
NetPermission(String name)
          指定された名前で NetPermission を新しく作成します。
NetPermission(String name, String actions)
          指定された名前で NetPermission オブジェクトを新しく作成します。
 
メソッドの概要
 
クラス java.security.BasicPermission から継承されたメソッド
equals, getActions, hashCode, implies, newPermissionCollection
 
クラス java.security.Permission から継承されたメソッド
checkGuard, getName, toString
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

NetPermission

public NetPermission(String name)
指定された名前で NetPermission を新しく作成します。名前は、NetPermission の記号名 (「setDefaultAuthenticator」など) です。 名前の末尾には「*」や「.*」を付けて、ワイルドカードを指定できます。

パラメータ:
name - NetPermission の名前
例外:
NullPointerException - namenull の場合
IllegalArgumentException - name が空の場合

NetPermission

public NetPermission(String name,
                     String actions)
指定された名前で NetPermission オブジェクトを新しく作成します。この名前は NetPermission の記号名で、actions の String の actions は現在使用されないため null にする必要があります。

パラメータ:
name - NetPermission の名前
actions - null でなければならない
例外:
NullPointerException - namenull の場合
IllegalArgumentException - name が空の場合

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バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

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