JavaTM Platform
Standard Ed. 6

javax.swing
クラス LookAndFeel

java.lang.Object
  上位を拡張 javax.swing.LookAndFeel
直系の既知のサブクラス:
BasicLookAndFeel, MultiLookAndFeel

public abstract class LookAndFeel
extends Object

LookAndFeel は、その名前が示すとおり、Look & Feel をカプセル化します。Look & Feel のインストール時以外に、開発者が直接 LookAndFeel と情報をやりとりすることは、ほとんどありません。通常は、開発者が Look & Feel をカスタマイズする場合にのみ、このクラスに注意する必要があります。  

Swing の構築基盤では、各 JComponent サブクラスが特定の ComponentUI サブクラスの実装を持っています。ComponentUI は、通常、「UI」、「コンポーネント UI」、「Look & Feel の委譲」などと呼ばれます。ComponentUI サブクラスは、コンポーネントの特定の機能の Look & Feel を提供します。たとえば、JTree は、ComponentUI サブクラス TreeUI の実装を必要とします。特定の ComponentUI サブクラスの実装は、LookAndFeel によって提供されます。各 JComponent サブクラスは、JComponent メソッド getUIClassID を使用して、必要な ComponentUI サブクラスを識別します。  

LookAndFeel 実装は、getDefaults から返される、UIDefaults オブジェクト内に各 Swing UI クラス ID の値を指定することにより、適切な ComponentUI サブクラスの実装を提供する必要があります。たとえば、BasicLookAndFeel は、BasicTreeUITreeUI の具象実装として使用します。このために、BasicLookAndFeel は、getDefaults から返される UIDefaults 内にキーと値のペア "TreeUI"-"javax.swing.plaf.basic.BasicTreeUI" を指定します。ComponentUI サブクラスの実装を取得する方法については、UIDefaults.getUI(JComponent) を参照してください。  

LookAndFeel がインストールされるとき、UIManager はすべての UI クラス ID のエントリが存在するかどうかを確認しません。このため、現在の Look & Feel で特定の UI クラス ID の値が指定されておらず、JComponent サブクラスのインスタンスが作成されている場合、ランダム例外が発生します。

Look & Feel の推奨事項

UIManager に記載されているとおり、各 LookAndFeel に、開発者やシステムのデフォルトによって階層化されたデフォルトのセットを提供する機会が与えられます。一部の Swing コンポーネントは、特定のデフォルトのセットを提供するために Look & Feel を要求します。これらについては、特定のデフォルトを必要とする個々のクラスにドキュメント化されています。

ComponentUI とデフォルト

一般に、すべての ComponentUI は、自身が Look & Feel を提供する JComponent 上にさまざまなプロパティーを設定する必要があります。この処理は、通常、ComponentUIJComponent 上にインストールされるときに行われます。プロパティーの設定は、開発者がプロパティーを設定していない場合にのみ行われるべきです。値が非プリミティブである場合は、現在の値が null であるか、UIResource を実装している場合にのみ、JComponent 上で ComponentUI がプロパティーを変更するようにしてください。現在の値が null であるか、UIResource を実装している場合は、開発者がプロパティーを設定していません。このため、UI を自由に変更できます。たとえば、BasicButtonUI.installDefaults は、button.getFont() の戻り値が null であるか、UIResource を実装している場合にのみ、JButton のフォントを変更します。一方、button.getFont() の戻り値が null 以外 で、UIResource を実装していない場合、BasicButtonUI.installDefaultsJButton のフォントを変更しません。  

値がプリミティブである場合、たとえば不透明 である場合は、installProperty メソッドが呼び出されるはずです。installProperty は、開発者が値を変更していない場合にのみ、対応するプロパティーを変更します。  

ComponentUI 実装は、推奨ガイドラインに従って必要なチェックを行い、プロパティーをインストールするときに、このクラスが提供するさまざまなインストールメソッドを使用します。  

例外

変更されるプロパティーの値が null または UIResource である場合、LookAndFeel が提供するすべてのインストールメソッドは、デフォルト値にアクセスする必要があります。たとえば、フォントのインストールでは、次の処理が行われます。
   JComponent c;
   Font font = c.getFont();
   if (font == null || (font instanceof UIResource)) {
       c.setFont(UIManager.getFont("fontKey"));
   }
 
フォントが null または UIResource である場合、fontKey というキーにより、デフォルトテーブルが照会されます。UIDefault の取得メソッドはすべて、null を渡された場合に NullPointerException をスローします。このため、特に記載がないかぎり、 現在の値が null または UIResource で、デフォルトキーとして null が指定された場合、LookAndFeel の個々のインストールメソッドは NullPointerException をスローします。また、特に指定がないかぎり、null コンポーネントが渡された場合、これらすべての インストール メソッドは NullPointerException をスローします。


コンストラクタの概要
LookAndFeel()
           
 
メソッドの概要
 UIDefaults getDefaults()
          Look & Feel のデフォルトを返します。
abstract  String getDescription()
          「The CDE/Motif Look and Feel」など、この Look & Feel の実装に対する 1 行の説明を返します。
static Object getDesktopPropertyValue(String systemPropertyName, Object fallbackValue)
          Toolkit.getDefaultToolkit().getDesktopProperty() を呼び出して、指定されたシステムデスクトッププロパティーの値を返します。
 Icon getDisabledIcon(JComponent component, Icon icon)
          無効な状態の Icon を返します。
 Icon getDisabledSelectedIcon(JComponent component, Icon icon)
          無効で、かつ選択されているコンポーネントによって使用される Icon を返します。
abstract  String getID()
          この Look & Feel を識別する文字列を返します。
 LayoutStyle getLayoutStyle()
          この Look & Feel の LayoutStyle を返します。
abstract  String getName()
          「CDE/Motif」など、この Look & Feel を識別する短い文字列を返します。
 boolean getSupportsWindowDecorations()
          LookAndFeel が返す RootPaneUI インスタンスが JRootPane での ウィンドウ 装飾の提供をサポートする場合、true を返します。
 void initialize()
          Look & Feel を初期化します。
static void installBorder(JComponent c, String defaultBorderName)
          コンポーネントのボーダーのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。
static void installColors(JComponent c, String defaultBgName, String defaultFgName)
          コンポーネントのフォアグラウンドカラーおよびバックグラウンドカラーのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。
static void installColorsAndFont(JComponent c, String defaultBgName, String defaultFgName, String defaultFontName)
          コンポーネントのフォアグラウンド、バックグラウンド、およびフォントのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。
static void installProperty(JComponent c, String propertyName, Object propertyValue)
          開発者がまだプロパティーを設定していない場合に、指定された名前と値でプロパティーをコンポーネントにインストールする簡易メソッドです。
abstract  boolean isNativeLookAndFeel()
          基本のプラットフォームに「ネイティブな」Look & Feel があり、現在の Look & Feel がその実装である場合に true を返します。
abstract  boolean isSupportedLookAndFeel()
          基本のプラットフォームがこの Look & Feel をサポートする、または許容する場合に true を返します。
static void loadKeyBindings(InputMap retMap, Object[] keys)
          指定されたバインディングで InputMap を生成します。
static ComponentInputMap makeComponentInputMap(JComponent c, Object[] keys)
          keys から ComponentInputMapUIResource を作成します。
static Object makeIcon(Class<?> baseClass, String gifFile)
          イメージをロードする UIDefault.LazyValue を作成し、返します。
static InputMap makeInputMap(Object[] keys)
          keys から InputMapUIResource を作成します。
static JTextComponent.KeyBinding[] makeKeyBindings(Object[] keyBindingList)
          KeyBinding の配列を構築する簡易メソッドです。
 void provideErrorFeedback(Component component)
          フォーカスを持つ、編集不可能な JTextField に貼り付けを行うなど、ユーザーが無効な操作をしようとしたときに呼び出されます。
 String toString()
          このオブジェクトのプロパティーを表示および識別する文字列を返します。
 void uninitialize()
          Look & Feel の初期化を解除します。
static void uninstallBorder(JComponent c)
          ボーダーをアンインストールする簡易メソッドです。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

LookAndFeel

public LookAndFeel()
メソッドの詳細

installColors

public static void installColors(JComponent c,
                                 String defaultBgName,
                                 String defaultFgName)
コンポーネントのフォアグラウンドカラーおよびバックグラウンドカラーのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。各プロパティーが設定されるのは、現在値が null または UIResource の場合だけです。

パラメータ:
c - 色を設定するコンポーネント
defaultBgName - バックグラウンドのキー
defaultFgName - フォアグラウンドのキー
例外:
NullPointerException - 「例外」に記載されているとおり
関連項目:
installColorsAndFont(javax.swing.JComponent, java.lang.String, java.lang.String, java.lang.String), UIManager.getColor(java.lang.Object)

installColorsAndFont

public static void installColorsAndFont(JComponent c,
                                        String defaultBgName,
                                        String defaultFgName,
                                        String defaultFontName)
コンポーネントのフォアグラウンド、バックグラウンド、およびフォントのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。各プロパティーが設定されるのは、現在値が null または UIResource の場合だけです。

パラメータ:
c - 色とフォントを設定するコンポーネント
defaultBgName - バックグラウンドのキー
defaultFgName - フォアグラウンドのキー
defaultFontName - フォントのキー
例外:
NullPointerException - 「例外」に記載されているとおり
関連項目:
installColors(javax.swing.JComponent, java.lang.String, java.lang.String), UIManager.getColor(java.lang.Object), UIManager.getFont(java.lang.Object)

installBorder

public static void installBorder(JComponent c,
                                 String defaultBorderName)
コンポーネントのボーダーのプロパティーにデフォルト値を設定する簡易メソッドです。ボーダーが設定されるのは、ボーダーが null であるか、UIResource のインスタンスである場合だけです。

パラメータ:
c - ボーダーを設定するコンポーネント
defaultBorderName - ボーダーを指定するキー
例外:
NullPointerException - 「例外」に記載されているとおり

uninstallBorder

public static void uninstallBorder(JComponent c)
ボーダーをアンインストールする簡易メソッドです。コンポーネントのボーダーが UIResource である場合、null に設定されます。

パラメータ:
c - ボーダーをアンインストールするコンポーネント
例外:
NullPointerException - cnull の場合

installProperty

public static void installProperty(JComponent c,
                                   String propertyName,
                                   Object propertyValue)
開発者がまだプロパティーを設定していない場合に、指定された名前と値でプロパティーをコンポーネントにインストールする簡易メソッドです。このメソッドは、プリミティブ型 (boolean、int など) のプロパティーのデフォルト値を指定する必要があるが、クライアントによって設定された値は上書きしない UI 委譲のインスタンスによって使用されます。プリミティブ型のプロパティー値は UIResource マーカーでラップできないため、このメソッドは非公開状態を使用してプロパティーがクライアントによって設定されているかどうかを判断します。

パラメータ:
c - プロパティーの設定対象のコンポーネント
propertyName - 設定するプロパティーの名前
propertyValue - プロパティーの値
例外:
IllegalArgumentException - 指定されたプロパティーがこのメソッドを使用して設定できるものでない場合
ClassCastException - 開発者がプロパティー値を設定しておらず、型がプロパティーの型と一致しない場合
NullPointerException - cnull であるか、開発者が名前付きプロパティーを設定しておらず、propertyValuenull である場合
導入されたバージョン:
1.5

makeKeyBindings

public static JTextComponent.KeyBinding[] makeKeyBindings(Object[] keyBindingList)
KeyBinding の配列を構築する簡易メソッドです。このメソッドは非推奨ではありませんが、開発者がキーバインディングを指定するときは、このメソッドではなく、ActionMapInputMap を使用するようにしてください。  

このメソッドは、keyBindingList の交互になるキーとアクションのペアごとの、KeyBinding の配列を返します。キー は、KeyStroke.getKeyStroke メソッドで指定された形式の String、または KeyStroke です。キーとアクションのペアの アクション 部分は、Action の名前に対応する String になっています。  

次に、6 組の交互になる キーとアクション のペアから 1 つの KeyBinding 配列を作成する例を示します。

        JTextComponent.KeyBinding[] multilineBindings = makeKeyBindings( new Object[] {
          "UP", DefaultEditorKit.upAction,
        "DOWN", DefaultEditorKit.downAction,
     "PAGE_UP", DefaultEditorKit.pageUpAction,
   "PAGE_DOWN", DefaultEditorKit.pageDownAction,
       "ENTER", DefaultEditorKit.insertBreakAction,
         "TAB", DefaultEditorKit.insertTabAction
  });
 
keyBindingList の長さが奇数の場合、最後の要素は無視されます。  

キーとアクション のペアの キー 部分または アクション 部分に null 値を指定すると、対応する値 null を持つ KeyBinding が作成されます。Swing のその他の部分では、KeyBinding を構成する値として null 以外 が求められるので、キーとアクション のペアの キー 部分にも アクション 部分にも、null を指定しないようにしてください。

パラメータ:
keyBindingList - キーとアクション のペアの配列
戻り値:
KeyBinding の配列
例外:
NullPointerException - keyBindingListnull の場合
ClassCastException - ペアの キー 部分が KeyStroke でも String でもない場合、またはペアの アクション 部分が String でない場合
関連項目:
ActionMap, InputMap, KeyStroke.getKeyStroke(char)

makeInputMap

public static InputMap makeInputMap(Object[] keys)
keys から InputMapUIResource を作成します。これは、loadKeyBindings(map, keys) を呼び出し、InputMapUIResource を返すことで新しい InputMapUIResource を作成する簡易メソッドです。

パラメータ:
keys - 交互になる キーストロークとアクションキー のペア (loadKeyBindings(javax.swing.InputMap, java.lang.Object[]) の説明どおり)
戻り値:
新規作成された InputMapUIResource
導入されたバージョン:
1.3
関連項目:
loadKeyBindings(javax.swing.InputMap, java.lang.Object[])

makeComponentInputMap

public static ComponentInputMap makeComponentInputMap(JComponent c,
                                                      Object[] keys)
keys から ComponentInputMapUIResource を作成します。これは、loadKeyBindings(map, keys) を呼び出し、ComponentInputMapUIResource を返すことで新しい ComponentInputMapUIResource を作成する簡易メソッドです。

パラメータ:
c - ComponentInputMapUIResource の作成に使用するコンポーネント
keys - 交互になる キーストロークとアクションキー のペア (loadKeyBindings(javax.swing.InputMap, java.lang.Object[]) の説明どおり)
戻り値:
新規作成された InputMapUIResource
例外:
IllegalArgumentException - cnull の場合
導入されたバージョン:
1.3
関連項目:
loadKeyBindings(javax.swing.InputMap, java.lang.Object[]), ComponentInputMapUIResource

loadKeyBindings

public static void loadKeyBindings(InputMap retMap,
                                   Object[] keys)
指定されたバインディングで InputMap を生成します。バインディングは、交互になる キーストロークとアクションキー のペアのリストとして指定されます。キーストローク は、KeyStroke のインスタンスか、バインディングの KeyStroke を示す String になります。特定の形式については、KeyStroke.getKeyStroke(String) を参照してください。ペアの アクションキー 部分は、KeyStrokeInputMap 内の登録済みのキーになっています。  

次に、2 組の キーとアクション のペアを使って、InputMap をロードする例を示します。

   LookAndFeel.loadKeyBindings(inputMap, new Object[] {
     "control X", "cut",
     "control V", "paste"
   });
 

バインディング (キー) のリストとして null を指定した場合、retMap は変更されません。  

アクションキー として null を指定した場合、InputMap から キーストローク のエントリが削除されます。キーストローク null は無視されます。

パラメータ:
retMap - キーとアクション のペアを追加する InputMap
keys - retMap に追加するバインディング
例外:
NullPointerException - keysnull 以外 で、空でなく、かつ retMapnull である場合
導入されたバージョン:
1.3
関連項目:
KeyStroke.getKeyStroke(String), InputMap

makeIcon

public static Object makeIcon(Class<?> baseClass,
                              String gifFile)
イメージをロードする UIDefault.LazyValue を作成し、返します。戻り値は、UIDefaults.LazyValue の実装になります。返されたオブジェクト上で createValue が呼び出されると、イメージがロードされます。null 以外 のイメージは、UIResource を実装する Icon にラップされます。イメージのロードは、Class.getResourceAsStream(gifFile) を使って行われます。  

このメソッドは、引数のチェックを行いません。null 以外 の値を指定することを強くお勧めします。そうしないと、返されたオブジェクト上で createValue を呼び出したとき、例外が発生する可能性があります。

パラメータ:
baseClass - リソースのロードに使用する Class
gifFile - イメージをロードするパス
戻り値:
UIDefaults.LazyValue。解決時に、LazyValue は指定されたイメージをロードする
関連項目:
UIDefaults.LazyValue, Icon, Class.getResourceAsStream(String)

getLayoutStyle

public LayoutStyle getLayoutStyle()
この Look & Feel の LayoutStyle を返します。戻り値は null 以外です。  

通常、Look & Feel の LayoutStyle は使用しません。代わりに、LayoutStyle メソッド getInstance を使用します。

戻り値:
この Look & Feel の LayoutStyle
導入されたバージョン:
1.6
関連項目:
LayoutStyle.getInstance()

provideErrorFeedback

public void provideErrorFeedback(Component component)
フォーカスを持つ、編集不可能な JTextField に貼り付けを行うなど、ユーザーが無効な操作をしようとしたときに呼び出されます。デフォルトの実装では、ビープ音を鳴らします。別の動作を行う場合は、デフォルトの実装をサブクラスによってオーバーライドし、別のフィードバックを指定する必要があります。

パラメータ:
component - エラーが発生した Componentnull も可 (この場合、エラー条件は Component と直接関連付けられない)
導入されたバージョン:
1.4

getDesktopPropertyValue

public static Object getDesktopPropertyValue(String systemPropertyName,
                                             Object fallbackValue)
Toolkit.getDefaultToolkit().getDesktopProperty() を呼び出して、指定されたシステムデスクトッププロパティーの値を返します。指定されたプロパティーの値が null の場合、fallbackValue が返されます。

パラメータ:
systemPropertyName - 照会するシステムデスクトッププロパティーの名前
fallbackValue - システム値が null の場合、値として戻るオブジェクト
戻り値:
デスクトッププロパティーの現在の値
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
Toolkit.getDesktopProperty(java.lang.String)

getDisabledIcon

public Icon getDisabledIcon(JComponent component,
                            Icon icon)
無効な状態の Icon を返します。このメソッドは、無効な状態の Icon が指定されていない場合に、それを生成するために使用されます。たとえば、JButton を作成し、setIcon により Icon のみを指定した場合このメソッドが呼び出され、無効な状態の Icon が作成されます。icon として null が渡された場合、このメソッドは null を返します。  

Look & Feel によっては、無効な状態の Icon が描画されず、無視されることがあります。

パラメータ:
component - Icon を表示する JComponentnull も可
icon - 無効なアイコンを生成する Icon
戻り値:
無効な Icon。適切な Icon を生成できない場合は null
導入されたバージョン:
1.5

getDisabledSelectedIcon

public Icon getDisabledSelectedIcon(JComponent component,
                                    Icon icon)
無効で、かつ選択されているコンポーネントによって使用される Icon を返します。このメソッドは、無効で、かつ選択されている状態のコンポーネントに対して、この状態の特定の Icon が設定されていない場合に、Icon を生成するために使用します。たとえば、JButton を作成し、setIcon により Icon のみを指定した場合、このメソッドが呼び出され、無効でかつ選択されている Icon が生成されます。icon として null が渡された場合、このメソッドは null を返します。  

Look & Feel によっては、選択された無効な状態の Icon が描画されず、無視されることがあります。

パラメータ:
component - Icon を表示する JComponentnull も可
icon - 選択された無効な状態のアイコンを生成する Icon
戻り値:
選択された無効な状態のアイコン。適切な Icon を生成できない場合は null
導入されたバージョン:
1.5

getName

public abstract String getName()
「CDE/Motif」など、この Look & Feel を識別する短い文字列を返します。この文字列は、メニュー項目に適しています。Look & Feel は、それぞれ異なる名前を持っています。たとえば、数個のコンポーネントの描画方法を変更する MotifLookAndFeel のサブクラスは、「CDE/Motif My Way」などと呼ばれます。こうした名前は、ユーザーが名前のリストから L&F を選択するときに便利です。

戻り値:
この Look & Feel を識別する短い識別子

getID

public abstract String getID()
この Look & Feel を識別する文字列を返します。この文字列は、有名な Look & Feel の実装を認識するアプリケーション/サービスで使用されます。現在、有名なものとしては「Motif」、「Windows」、「Mac」、「Metal」などです。Look & Feel に基本的な変更を加えない有名なスーパークラスから派生した LookAndFeel は、このメソッドをオーバーライドすべきではないことに注意してください。

戻り値:
この Look & Feel を識別する識別子

getDescription

public abstract String getDescription()
「The CDE/Motif Look and Feel」など、この Look & Feel の実装に対する 1 行の説明を返します。これはユーザー向けの文字列で、ウィンドウのタイトルやツールヒントメッセージなどに使用されます。

戻り値:
この Look & Feel の短い説明

getSupportsWindowDecorations

public boolean getSupportsWindowDecorations()
LookAndFeel が返す RootPaneUI インスタンスが JRootPane での ウィンドウ 装飾の提供をサポートする場合、true を返します。  

デフォルトの実装は false を返します。ウィンドウ 装飾をサポートするサブクラスは、この実装をオーバーライドし、true を返すようにします。

戻り値:
この Look & Feel によって作成された RootPaneUI インスタンスがクライアント側の装飾をサポートする場合、true
導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
JDialog.setDefaultLookAndFeelDecorated(boolean), JFrame.setDefaultLookAndFeelDecorated(boolean), JRootPane.setWindowDecorationStyle(int)

isNativeLookAndFeel

public abstract boolean isNativeLookAndFeel()
基本のプラットフォームに「ネイティブな」Look & Feel があり、現在の Look & Feel がその実装である場合に true を返します。たとえば、基本のプラットフォームが CDE を実行する Solaris である場合、CDE/Motif の Look & Feel の実装が true を返します。

戻り値:
この Look & Feel が基本のプラットフォームの Look & Feel を表す場合、true

isSupportedLookAndFeel

public abstract boolean isSupportedLookAndFeel()
基本のプラットフォームがこの Look & Feel をサポートする、または許容する場合に true を返します。Look & Feel が特殊なリソースや、現在のプラットフォームに対して定義されていない法的契約に依存する場合、このメソッドは false を返します。

戻り値:
これがサポートされている Look & Feel である場合、true
関連項目:
UIManager.setLookAndFeel(javax.swing.LookAndFeel)

initialize

public void initialize()
Look & Feel を初期化します。このメソッドは public メソッドですが、常に、任意の Look & Feel が現在の Look & Feel としてインストールされたときに、UIManager によって呼び出されるようにしてください。このメソッドは、UIManagergetDefaults を呼び出す前に呼び出されます。このメソッドは、Look & Feel のあらゆる初期化を実行するためのメソッドです。サブクラスは、static 初期化子ではなく、このメソッドで必要な 1 回かぎりの設定をすべて実行します。 Look & Feel クラスのオブジェクトは、isSupportedLookAndFeel()false を返すことを確認するためにだけロードされる場合があるからです。

関連項目:
uninitialize(), UIManager.setLookAndFeel(javax.swing.LookAndFeel)

uninitialize

public void uninitialize()
Look & Feel の初期化を解除します。このメソッドは public メソッドですが、常に、Look & Feel がアンインストールされたときに、UIManager によって呼び出されるようにしてください。たとえば、UIManager.setLookAndFeel は、Look & Feel の変更時にこのメソッドを呼び出します。  

サブクラスは、このメソッドでいくつかのリソースを解放できます。

関連項目:
initialize(), UIManager.setLookAndFeel(javax.swing.LookAndFeel)

getDefaults

public UIDefaults getDefaults()
Look & Feel のデフォルトを返します。このメソッドは public メソッドですが、常に、任意の Look & Feel が現在の Look & Feel として設定され、initialize が呼び出されたあと、UIManager によって呼び出されるようにしてください。

戻り値:
Look & Feel のデフォルト
関連項目:
initialize(), uninitialize(), UIManager.setLookAndFeel(javax.swing.LookAndFeel)

toString

public String toString()
このオブジェクトのプロパティーを表示および識別する文字列を返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
このオブジェクトの文字列表現

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