wsimport - JAX-WS 2.0 ベータ

形式

wsimport [options] <wsdl>

説明

wsimport ツールは、次のような JAX-WS ポータブルアーティファクトを生成します。

これらのアーティファクトは、WSDL ドキュメント、スキーマドキュメント、およびエンドポイント実装とともに WAR ファイル内にパッケージ化して配備することができます。

wsimport ツールを起動するには、コマンド行スクリプト wsimport.sh (Unix) または wsimport.bat (Windows) を使用します。WSDL をインポートおよびコンパイルするための Ant タスクも存在しています。詳しくは後述の説明を参照してください。

オプション

次の表に、wsimport のオプションを示します。

表 1-1 wsimport のオプション

オプション

説明

-d <directory>

生成される出力ファイルを格納する場所を指定する

-b <path>

外部の JAX-WS または JAXB バインディングファイルを指定します (<file> ごとに -b が必要となる)

-catalog
外部エンティティー参照を解決するためのカタログファイルを指定します。TR9401、XCatalog、OASIS XML Catalog の各形式がサポートされています。詳細は、『XML Entity and URI Resolvers』ドキュメントをお読みになるか、wsimport_catalog サンプルを参照してください。

-extension

ベンダー拡張 (仕様で規定されていない機能) を許可します。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、ほかの実装との相互運用が行えなくなる可性があります

-help

ヘルプを表示します

-httpproxy:<host>:<port>

HTTP プロキシサーバーを指定します (デフォルトのポートは 8080)

-keep

生成されたファイルを保持します

-p このコマンド行オプション経由でターゲットパッケージを指定した場合、その指定内容は、パッケージ名に対するすべての WSDL/スキーマバインディングカスタマイズや、 仕様で規定されているデフォルトのパッケージ名アルゴリズムよりも優先されます

-s <directory>

生成されるソースファイルを格納する場所を指定する

-verbose

コンパイラが実行している処理に関するメッセージを出力します

-version

バージョン情報を出力します

-wsdllocation <location>
@WebService.wsdlLocation@WebServiceClient.wsdlLocation の値

-b オプションを使って、複数の JAX-WS および JAXB バインディングファイルを指定できます。これらのファイルを使って、パッケージ名や Bean 名など、さまざまなカスタマイズが可能です。JAX-WS および JAXB バインディングファイルの詳細については、カスタマイズマニュアルを参照してください。

Ant タスク

wsimport ツールには、このツール用の Ant タスクが付属しています。この Ant タスクがサポートする属性や要素を、次に示します。

   <wsimport           
wsdl="..."
destdir="directory for generated class files"
sourcedestdir="directory for generated source files"
keep="true|false"
extension="true|false"
verbose="true|false"
version="true|false"
wsdlLocation="..."
catalog="catalog file"
package="package name"
<binding dir="..." includes="..." />
</wsimport>

属性

説明

コマンド行

wsdl

WSDL file

WSDL

destdir

生成される出力クラスを格納する場所を指定します

-d

sourcedestdir

生成されたソースファイルの格納場所を指定します。このオプションの指定時には keep もオンになります。

-s

keep

生成されたファイルを保持します。sourcedestdir オプション指定時にオンになります

-keep

verbose

コンパイラが実行している処理に関するメッセージを出力します

-verbose

binding

外部の JAX-WS または JAXB バインディングファイルを指定します

-b

extension

ベンダー拡張 (仕様で規定されていない機能) を許可します。拡張を使用すると、アプリケーションの移植性が失われたり、ほかの実装との相互運用が行えなくなる可性があります

-extension

wsdllocation
このオプション経由で渡されたWSDL の URI は、生成された SEI およびサービスインタフェース上の @WebService.wsdlLocation および @WebServiceClient.wsdlLocation 注釈要素の値を設定するために使用されます。
-wsdllocation
catalog
外部エンティティー参照を解決するためのカタログファイルを指定します。TR9401、XCatalog、OASIS XML Catalog の各形式がサポートされています。さらに、Ant xmlcatalog タイプを使ってエンティティーを解決することもできます。wsimport_catalog サンプルを参照してください。
-catalog
package
ターゲットパッケージを指定します -p

binding 属性は、path-like structure であり、それぞれ入れ子になった <binding> 要素を使って設定することもできます。このタスクを使用するには、次の <taskdef> 要素をプロジェクトに追加しておく必要があります。

  <taskdef name="wsimport" classname="com.sun.tools.ws.ant.WsImport">
<classpath path="jaxws.classpath"/>
</taskdef>

ここで、jaxws.classpath は、JAX\-WS ツールが必要とするクラスのリストを含む、ビルド環境内の別の場所に定義された path-like structure への参照です。

  <wsimport
destdir="${build.classes.home}"
debug="true"
wsdl="AddNumbers.wsdl"
binding="custom.xml"/>

上の例では、AddNumbers.wsdl のクライアント側アーティファクトを生成し、custom.xml カスタマイズファイルに基づいて ${build.classes.home} ディレクトリ内に .class ファイルを格納しています。使用されるクラスパスは xyz.jar であり、デバッグ情報がオンの状態でコンパイルが実行されます。

  <wsimport
keep="true"
sourcedestdir="${source.dir}"
destdir="${build.classes.home}"
wsdl="AddNumbers.wsdl">
<binding dir="${basedir}/etc" includes="custom.xml"/>
</wsimport>

上の例では、AddNumbers.wsdl のポータブルアーティファクトを生成し、${source.dir} ディレクトリ内に .java ファイルを格納し、${build.classes.home} ディレクトリ内に .class ファイルを格納しています。

説明

変更または削除された wsimport の Ant 属性の概要

basedestdirで置き換えられました

sourceBasesourcedestdir で置き換えられました

wsdlFile wsdl で置き換えられました

httpProxy
が削除されました。代わりに、Ant の setproxy タスクを使ってプロキシ構成を行ってください。

version が削除されました

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