JavaTM Platform
Standard Ed. 6

java.util.logging
クラス Level

java.lang.Object
  上位を拡張 java.util.logging.Level
すべての実装されたインタフェース:
Serializable

public class Level
extends Object
implements Serializable

Level クラスは、ロギング出力の制御に使用可能な一連の標準ロギングレベルを定義します。ロギング Level オブジェクトは順序付けされており、順序付けされた整数によって指定されます。あるレベルのロギングを有効にすると、それより高いレベルのロギングもすべて有効になります。  

通常、クライアントは Level.SEVERE など定義済みの Level 定数を使用する必要があります。 

レベルは降順で次のとおりです。

これら以外に、ロギングをオフするために使用されるレベル OFF、およびすべてのメッセージのロギングを有効にするために使用されるレベル ALL があります。  

Sun 以外の会社が、Level のサブクラスを作成することで追加のロギングレベルを定義することも可能です。そうした場合、サブクラス作成時に、一意の整数レベル値を選択することと、適切な readResolve メソッドを定義することで直列化を通して Object が一意のプロパティーを保持できるように注意する必要があります。

導入されたバージョン:
1.4
関連項目:
直列化された形式

フィールドの概要
static Level ALL
          ALL はすべてのメッセージのログをとることを示します。
static Level CONFIG
          CONFIG は静的な構成メッセージのメッセージレベルです。
static Level FINE
          FINE はトレース情報を提供するメッセージレベルです。
static Level FINER
          FINER はかなり詳細なトレースメッセージを示します。
static Level FINEST
          FINEST は非常に詳細なトレースメッセージを示します。
static Level INFO
          INFO はメッセージを情報として提供するメッセージレベルです。
static Level OFF
          OFF はロギングをオフするために使われる特殊なレベルです。
static Level SEVERE
          SEVERE は重大な障害を示すメッセージレベルです。
static Level WARNING
          WARNING は潜在的な問題を示すメッセージレベルです。
 
コンストラクタの概要
protected Level(String name, int value)
          指定された整数値で名前付き Level を作成します。
protected Level(String name, int value, String resourceBundleName)
          指定された整数値と指定されたローカリゼーションリソース名で名前付き Level を作成します。
 
メソッドの概要
 boolean equals(Object ox)
          2 つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。
 String getLocalizedName()
          現在のデフォルトロケールに対して、Level の地域化文字列名を返します。
 String getName()
          Level のローカライズされていない文字列名を返します。
 String getResourceBundleName()
          レベルのローカリゼーションリソースバンドル名、またはローカリゼーションバンドルが定義されていない場合は null を返します。
 int hashCode()
          ハッシュコードを生成します。
 int intValue()
          このレベルの整数値を取得します。
static Level parse(String name)
          レベル名の文字列を Level に構文解析します。
 String toString()
          オブジェクトの文字列表現を返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

OFF

public static final Level OFF
OFF はロギングをオフするために使われる特殊なレベルです。このレベルは Integer.MAX_VALUE に初期化されます。


SEVERE

public static final Level SEVERE
SEVERE は重大な障害を示すメッセージレベルです。  

一般に、SEVERE メッセージは、通常のプログラム実行の妨げになるような、非常に重要なイベントを記述すべきです。それらは、エンドユーザーとシステム管理者にとって適度に理解しやすいものであるべきです。このレベルは 1000 に初期化されます。


WARNING

public static final Level WARNING
WARNING は潜在的な問題を示すメッセージレベルです。  

一般的にWARNING メッセージでは、エンドユーザまたはシステム管理者が関心を持つ、または潜在的な問題を示すイベントを説明します。このレベルは 900 に初期化されます。


INFO

public static final Level INFO
INFO はメッセージを情報として提供するメッセージレベルです。  

INFO メッセージは通常、コンソールまたはそれと同等のものに書き込まれます。このため、INFO レベルは、エンドユーザーとシステム管理者が理解できるかなり重要なメッセージにのみ使用しなければなりません。このレベルは 800 に初期化されます。


CONFIG

public static final Level CONFIG
CONFIG は静的な構成メッセージのメッセージレベルです。  

CONFIG メッセージの目的は、さまざまな静的構成情報を提供することで、特定の構成に関係する可能性のある問題のデバッグを支援することです。たとえば、CONFIG メッセージには、CPU のタイプ、グラフィックスの深さ、GUI の Look & Feel などを含めることができます。このレベルは 700 に初期化されます。


FINE

public static final Level FINE
FINE はトレース情報を提供するメッセージレベルです。  

FINE、FINER、FINEST はどれも、比較的詳細な追跡を行うためのものです。この 3 つのレベルの正確な意味はサブシステムごとに異なりますが、一般に、FINEST はもっとも大量で詳しい出力に対して、FINER はそれよりも若干詳細度の劣る出力に対して、FINE はもっとも量の少ない (したがってもっとも重要度の高い) メッセージに対して、それぞれ使用されます。  

一般的に、FINE レベルは、特定のサブシステムに特別な関心を持たない開発者にとって広く興味のある情報のために使用されます。  

FINE メッセージは復旧可能な小さな障害などのメッセージを含む場合があります。潜在的なパフォーマンス劣化を示す問題も、FINE としてロギングする価値があります。このレベルは 500 に初期化されます。


FINER

public static final Level FINER
FINER はかなり詳細なトレースメッセージを示します。デフォルトで、例外の入力、戻り、スローなどのログ呼び出しはこのレベルでトレースされます。このレベルは 400 に初期化されます。


FINEST

public static final Level FINEST
FINEST は非常に詳細なトレースメッセージを示します。このレベルは 300 に初期化されます。


ALL

public static final Level ALL
ALL はすべてのメッセージのログをとることを示します。このレベルは Integer.MIN_VALUE に初期化されます。

コンストラクタの詳細

Level

protected Level(String name,
                int value)
指定された整数値で名前付き Level を作成します。  

このコンストラクタはサブクラス化できるように「protect」になっています。一般に、ロギングのクライアントは、SEVERE や FINEST など、定数の Level オブジェクトのいずれかを使用する必要があります。ただし、クライアントで新しいロギングレベルを追加する必要がある場合には、Level のサブクラスを作成し、新しい定数を定義することができます。

パラメータ:
name - Level の名前。たとえば 「SEVERE」
value - レベルの整数値
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合

Level

protected Level(String name,
                int value,
                String resourceBundleName)
指定された整数値と指定されたローカリゼーションリソース名で名前付き Level を作成します。  

パラメータ:
name - Level の名前。たとえば 「SEVERE」
value - レベルの整数値
resourceBundleName - 指定された名前のローカライズに使用するリソースバンドルの名前。resourceBundleName が null または空文字列の場合、これは無視される
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合
メソッドの詳細

getResourceBundleName

public String getResourceBundleName()
レベルのローカリゼーションリソースバンドル名、またはローカリゼーションバンドルが定義されていない場合は null を返します。

戻り値:
ローカリゼーションのリソースバンドル名

getName

public String getName()
Level のローカライズされていない文字列名を返します。

戻り値:
ローカライズされていない名前

getLocalizedName

public String getLocalizedName()
現在のデフォルトロケールに対して、Level の地域化文字列名を返します。  

ローカリゼーション情報が使用できない場合、ローカライズされていない名前が返されます。

戻り値:
地域化された名前

toString

public final String toString()
クラス Object の記述:
オブジェクトの文字列表現を返します。通常、toString メソッドはこのオブジェクトを「テキストで表現する」文字列を返します。この結果は、人間が読める簡潔で有益な情報であるべきです。すべてのサブクラスで、このメソッドをオーバーライドすることをお勧めします。  

Object クラスの toString メソッドは、オブジェクトの派生元のクラス名、アットマーク (@)、およびオブジェクトのハッシュコードの符号なし 16 進表現から構成される文字列を返します。つまり、このメソッドは次の値と等しい文字列を返します。

 getClass().getName() + '@' + Integer.toHexString(hashCode())
 

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
Level の地域化されていない名前。たとえば 「INFO」

intValue

public final int intValue()
このレベルの整数値を取得します。この整数値を使えば、Level オブジェクト間の順序付け比較を効率的に行えます。

戻り値:
このレベルの整数値

parse

public static Level parse(String name)
                   throws IllegalArgumentException
レベル名の文字列を Level に構文解析します。  

引数文字列はレベル名または整数値のいずれかで構成されます。  

次に例を示します。

パラメータ:
name - 構文解析される文字列
戻り値:
構文解析される値既知の名前に対応する整数 (700 など) を渡した場合、その関連する名前 (CONFIG など) が返される。そうでない整数 (1 など) を渡した場合、その値に初期化された新しいレベル名が返される
例外:
NullPointerException - 名前が null の場合
IllegalArgumentException - 値が有効でない場合。有効な値は、Integer.MIN_VALUE から Integer.MAX_VALUE までの整数と、すべての既知のレベル名である。既知の名前とは、このクラスで定義されているレベル (つまり、FINEFINERFINEST)、適切なパッケージアクセスを使ってこのクラスによって作成されたレベル、またはサブクラスによって定義または作成された新しいレベルのことである

equals

public boolean equals(Object ox)
2 つのオブジェクトの値が等しいかどうかを比較します。

オーバーライド:
クラス Object 内の equals
パラメータ:
ox - 比較対象の参照オブジェクト
戻り値:
2 つのオブジェクトが同じレベルの値を持つ場合にのみ true
関連項目:
Object.hashCode(), Hashtable

hashCode

public int hashCode()
ハッシュコードを生成します。

オーバーライド:
クラス Object 内の hashCode
戻り値:
レベルの値に基づくハッシュコード
関連項目:
Object.equals(java.lang.Object), Hashtable

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バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

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