JavaTM Platform
Standard Ed. 6

org.w3c.dom
インタフェース Node

既知のサブインタフェースの一覧:
Attr, CDATASection, CharacterData, Comment, Detail, DetailEntry, Document, DocumentFragment, DocumentType, Element, Entity, EntityReference, Node, Notation, ProcessingInstruction, SOAPBody, SOAPBodyElement, SOAPElement, SOAPEnvelope, SOAPFault, SOAPFaultElement, SOAPHeader, SOAPHeaderElement, Text, Text
既知の実装クラスの一覧:
IIOMetadataNode, SOAPPart

public interface Node

Node インタフェースは、文書オブジェクトモデル全体に対する主データ型であり、文書ツリー内の単一のノードを表します。Node インタフェースを実装するすべてのオブジェクトは子を処理するためのメソッドを持っていますが、Node インタフェースを実装するすべてのオブジェクトが子を持つことができるわけではありません。たとえば、Text ノードは子を持ってはならず、こうしたノードに子を追加した場合、 DOMException が発生します。

nodeName 属性、nodeValue 属性、および attributes 属性は、特定の派生インタフェースにとらわれずにノード情報を取得するメカニズムです。Element に対して nodeValueComment に対して attributes というように、これらの属性が特定の nodeType に明確にマッピングされていない場合は null を返します。各種専用インタフェースは、これ以外にも、関連情報を取得および設定する便利なメカニズムを多数備えています。

nodeNamenodeValueattributes の値は、以下のようにノード型によって異なります。

インタフェース nodeName nodeValue attributes
Attr Attr.name と同じ Attr.value と同じ null
CDATASection "#cdata-section" CharacterData.data (CDATA セクションの内容) と同じ null
Comment "#comment" CharacterData.data (コメントの内容) と同じ null
Document "#document" null null
DocumentFragment "#document-fragment" null null
DocumentType DocumentType.name と同じ null null
Element Element.tagName と同じ null NamedNodeMap
Entity エンティティー名 null null
EntityReference 参照されるエンティティーの名前 null null
Notation 表記法名 null null
ProcessingInstruction ProcessingInstruction.target と同じ ProcessingInstruction.data と同じ null
Text "#text" CharacterData.data (テキストノードの内容) と同じ null

「Document Object Model (DOM) Level 3 Core Specification」を参照してください。


フィールドの概要
static short ATTRIBUTE_NODE
          ノードは Attr です。
static short CDATA_SECTION_NODE
          ノードは CDATASection です。
static short COMMENT_NODE
          ノードは Comment です。
static short DOCUMENT_FRAGMENT_NODE
          ノードは DocumentFragment です。
static short DOCUMENT_NODE
          ノードは Document です。
static short DOCUMENT_POSITION_CONTAINED_BY
          ノードは参照ノードに含まれています。
static short DOCUMENT_POSITION_CONTAINS
          ノードは参照ノードを含みます。
static short DOCUMENT_POSITION_DISCONNECTED
          2 つのノードは切断されます。
static short DOCUMENT_POSITION_FOLLOWING
          ノードは参照ノードのあとに続きます。
static short DOCUMENT_POSITION_IMPLEMENTATION_SPECIFIC
          先行するか後にくるかは実装に固有です。
static short DOCUMENT_POSITION_PRECEDING
          2 番目のノードは参照ノードの前にあります。
static short DOCUMENT_TYPE_NODE
          ノードは DocumentType です。
static short ELEMENT_NODE
          ノードは Element です。
static short ENTITY_NODE
          ノードは Entity です。
static short ENTITY_REFERENCE_NODE
          ノードは EntityReference です。
static short NOTATION_NODE
          ノードは Notation です。
static short PROCESSING_INSTRUCTION_NODE
          ノードは ProcessingInstruction です。
static short TEXT_NODE
          ノードは Text ノードです。
 
メソッドの概要
 Node appendChild(Node newChild)
          ノード newChild をこのノードの子のリストの末尾に追加します。
 Node cloneNode(boolean deep)
          ノードの汎用コピーコンストラクタとして、このノードの複製を返します。
 short compareDocumentPosition(Node other)
          このメソッドが呼び出されている参照ノードを、パラメータとして渡されるノードと、文書内の位置に関して文書順に比較します。
 NamedNodeMap getAttributes()
          このノードが Element の場合、このノードの属性を含む NamedNodeMap です。
 String getBaseURI()
          このノードの絶対ベース URI、実装が絶対 URI を取得できなかった場合は null になります。
 NodeList getChildNodes()
          このノードの子をすべて含む NodeList です。
 Object getFeature(String feature, String version)
          このメソッドは、指定した機能とバージョンを持つ特殊な形式の API を指定されたとおりに実装する特殊な形式のオブジェクトを返します。
 Node getFirstChild()
          このノードの最初の子ノードです。
 Node getLastChild()
          このノードの最後の子ノードです。
 String getLocalName()
          このノードの修飾名のローカル部分を返します。
 String getNamespaceURI()
          このノードの名前空間 URI。
 Node getNextSibling()
          このノードの直後のノードです。
 String getNodeName()
          このノードの名前です。
 short getNodeType()
          オブジェクトの型を表すコードです。
 String getNodeValue()
          このノードの値です。
 Document getOwnerDocument()
          このノードに関連付けられた Document オブジェクトです。
 Node getParentNode()
          このノードの親ノードです。
 String getPrefix()
          このノードの名前空間前置修飾子です。
 Node getPreviousSibling()
          このノードの直前のノードです。
 String getTextContent()
          この属性は、指定されたノードとノードの子孫のテキストコンテンツを返します。
 Object getUserData(String key)
          このノードのキーに関連付けられたオブジェクトを取得します。
 boolean hasAttributes()
          このノードが要素である場合、属性を持っているかどうかを判断します。
 boolean hasChildNodes()
          このノードが子ノードを持っているかどうかを判断します。
 Node insertBefore(Node newChild, Node refChild)
          既存の refChild 子ノードの前に newChild ノードを挿入します。
 boolean isDefaultNamespace(String namespaceURI)
          このメソッドは、指定された namespaceURI がデフォルトの名前空間であるかどうかをチェックします。
 boolean isEqualNode(Node arg)
          2 つのノードが等しいかどうかをテストします。
 boolean isSameNode(Node other)
          このノードが指定されたノードと同じノードであるかどうかを返します。
 boolean isSupported(String feature, String version)
          DOM 実装が特定の機能を実装しており、このノードがその機能を指定されたとおりにサポートしているかどうかを判定します。
 String lookupNamespaceURI(String prefix)
          指定したノードから開始して、所定の接頭辞に関連する名前空間 URI を検索します。
 String lookupPrefix(String namespaceURI)
          指定されたノードから開始して、所定の名前空間 URI に関連する接頭辞を検索します。
 void normalize()
          この Node のサブツリーの最深部までに存在するすべての Text ノード (属性ノードを含む) を、Text ノードが構造 (要素、コメント、処理命令、CDATA セクション、エンティティー参照など) のみによって分離される、「通常」形式に直します。
 Node removeChild(Node oldChild)
          子リストから oldChild で示される子ノードを削除し、この子ノードを返します。
 Node replaceChild(Node newChild, Node oldChild)
          子リストの中の子ノード oldChildnewChild で置き換え、oldChild ノードを返します。
 void setNodeValue(String nodeValue)
          このノードの値です。
 void setPrefix(String prefix)
          このノードの名前空間前置修飾子です。
 void setTextContent(String textContent)
          この属性は、指定されたノードとノードの子孫のテキストコンテンツを返します。
 Object setUserData(String key, Object data, UserDataHandler handler)
          このノードのキーにオブジェクトを関連付けます。
 

フィールドの詳細

ELEMENT_NODE

static final short ELEMENT_NODE
ノードは Element です。

関連項目:
定数フィールド値

ATTRIBUTE_NODE

static final short ATTRIBUTE_NODE
ノードは Attr です。

関連項目:
定数フィールド値

TEXT_NODE

static final short TEXT_NODE
ノードは Text ノードです。

関連項目:
定数フィールド値

CDATA_SECTION_NODE

static final short CDATA_SECTION_NODE
ノードは CDATASection です。

関連項目:
定数フィールド値

ENTITY_REFERENCE_NODE

static final short ENTITY_REFERENCE_NODE
ノードは EntityReference です。

関連項目:
定数フィールド値

ENTITY_NODE

static final short ENTITY_NODE
ノードは Entity です。

関連項目:
定数フィールド値

PROCESSING_INSTRUCTION_NODE

static final short PROCESSING_INSTRUCTION_NODE
ノードは ProcessingInstruction です。

関連項目:
定数フィールド値

COMMENT_NODE

static final short COMMENT_NODE
ノードは Comment です。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_NODE

static final short DOCUMENT_NODE
ノードは Document です。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_TYPE_NODE

static final short DOCUMENT_TYPE_NODE
ノードは DocumentType です。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_FRAGMENT_NODE

static final short DOCUMENT_FRAGMENT_NODE
ノードは DocumentFragment です。

関連項目:
定数フィールド値

NOTATION_NODE

static final short NOTATION_NODE
ノードは Notation です。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_DISCONNECTED

static final short DOCUMENT_POSITION_DISCONNECTED
2 つのノードは切断されます。切断されたノードの順序は、常に実装に固有の順序です。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_PRECEDING

static final short DOCUMENT_POSITION_PRECEDING
2 番目のノードは参照ノードの前にあります。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_FOLLOWING

static final short DOCUMENT_POSITION_FOLLOWING
ノードは参照ノードのあとに続きます。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_CONTAINS

static final short DOCUMENT_POSITION_CONTAINS
ノードは参照ノードを含みます。含むノードは、常に参照ノードに先行します。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_CONTAINED_BY

static final short DOCUMENT_POSITION_CONTAINED_BY
ノードは参照ノードに含まれています。含まれるノードは、常に参照ノードのあとに続きます。

関連項目:
定数フィールド値

DOCUMENT_POSITION_IMPLEMENTATION_SPECIFIC

static final short DOCUMENT_POSITION_IMPLEMENTATION_SPECIFIC
先行するか後にくるかは実装に固有です。

関連項目:
定数フィールド値
メソッドの詳細

getNodeName

String getNodeName()
このノードの名前です。この名前は型によって異なります。上記の表を参照してください。


getNodeValue

String getNodeValue()
                    throws DOMException
このノードの値です。 この値は型によって異なります。 前述の表を参照してください。null と定義されている場合、ノードが読み取り専用である場合を含めて、設定は何も影響を与えません。

例外:
DOMException - DOMSTRING_SIZE_ERR:返される文字数が多すぎて 実装プラットフォーム上の DOMString 変数に収まらない場合

setNodeValue

void setNodeValue(String nodeValue)
                  throws DOMException
このノードの値です。 この値は型によって異なります。 前述の表を参照してください。null と定義されている場合、ノードが読み取り専用である場合を含めて、設定は何も影響を与えません。

例外:
DOMException - NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:ノードが読み取り専用の場合、および null であると定義されていない場合

getNodeType

short getNodeType()
オブジェクトの型を表すコードです。上記の定義を参照してください。


getParentNode

Node getParentNode()
このノードの親ノードです。AttrDocumentDocumentFragmentEntityNotation を除くすべてのノードは、親ノードを持つ可能性があります。ただし、ノードが作成されたばかりでまだツリーに追加されていない場合やツリーから削除されたばかりの場合は null が返されます。


getChildNodes

NodeList getChildNodes()
このノードの子をすべて含む NodeList です。子が存在しない場合、ノードを持たない NodeList が返されます。


getFirstChild

Node getFirstChild()
このノードの最初の子ノードです。該当するノードが存在しない場合は null が返されます。


getLastChild

Node getLastChild()
このノードの最後の子ノードです。該当するノードが存在しない場合は null が返されます。


getPreviousSibling

Node getPreviousSibling()
このノードの直前のノードです。該当するノードが存在しない場合は null が返されます。


getNextSibling

Node getNextSibling()
このノードの直後のノードです。該当するノードが存在しない場合は null が返されます。


getAttributes

NamedNodeMap getAttributes()
このノードが Element の場合、このノードの属性を含む NamedNodeMap です。それ以外の場合は null です。


getOwnerDocument

Document getOwnerDocument()
このノードに関連付けられた Document オブジェクトです。これは、新しいノードを作成する Document オブジェクトでもあります。このノードがまだどの Document でも使用されていない Document または DocumentType である場合、null になります。

導入されたバージョン:
DOM Level 2

insertBefore

Node insertBefore(Node newChild,
                  Node refChild)
                  throws DOMException
既存の refChild 子ノードの前に newChild ノードを挿入します。refChildnull の場合、子リストの最後に newChild を挿入します。
newChildDocumentFragment オブジェクトである場合は、オブジェクトのすべての子が同じ順序で refChild の前に挿入されます。newChild がツリー内にすでに存在する場合、最初に既存のものが削除されます。

注: ノードをノード自体の前に挿入する場合は実装に依存します。

パラメータ:
newChild - 挿入されるノード
refChild - 参照ノード。新しいノードはこのノードの 直前に挿入される
戻り値:
挿入されたノード
例外:
DOMException - HIERARCHY_REQUEST_ERR:このノードが newChild ノード型の子を 許可しない型のノードである場合、 挿入するノードがこのノードの祖先の 1 つまたはこのノード自体である場合、 あるいはこのノードが Document 型のノードであり、 かつ DOM アプリケーションが第 2 の DocumentType または Element ノードを挿入しようとした場合
WRONG_DOCUMENT_ERR:newChild が このノードの作成元文書以外の文書で作成された場合
NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:このノードが読み取り専用である場合。 または、挿入されるノードの親ノードが読み取り専用である場合
NOT_FOUND_ERR:refChild がこのノードの子ノード でない場合
NOT_SUPPORTED_ERR:このノードが Document 型である場合。 また、DOM 実装が DocumentType または Element ノードの 挿入をサポートしていない場合にもこの例外がスローされる 可能性がある
導入されたバージョン:
DOM Level 3

replaceChild

Node replaceChild(Node newChild,
                  Node oldChild)
                  throws DOMException
子リストの中の子ノード oldChildnewChild で置き換え、oldChild ノードを返します。
newChildDocumentFragment オブジェクトである場合、oldChild は、DocumentFragment のすべての子に置き換えられます。 すべての子は、同じ順序で挿入されます。newChild がツリー内にすでに存在する場合、最初に既存のものが削除されます。

注: ノードをノード自体に置き換える場合は実装に依存します。

パラメータ:
newChild - 子リストに挿入する新しいノード
oldChild - 置き換えの対象となるリスト内のノード
戻り値:
置き換えられたノード
例外:
DOMException - HIERARCHY_REQUEST_ERR:このノードが newChild ノード型の子を 許可しない型のノードである場合、 または挿入するノードがこのノードの祖先の 1 つまたはこのノード自体である場合、 あるいはこのノードが Document 型のノードであり、 置き換えた結果、Document に第 2 の DocumentType または Element ノードを追加 することになる場合
WRONG_DOCUMENT_ERR:newChild が このノードの作成元文書以外の文書で作成された場合
NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:このノードまたは新しいノードの親ノードが 読み取り専用である場合
NOT_FOUND_ERR:oldChild がこのノードの子ノード でない場合
NOT_SUPPORTED_ERR:このノードが Document 型である場合。 また、DOM 実装が DocumentType の子または Element の子の 置き換えをサポートしていない場合にもこの例外がスローされる 可能性がある
導入されたバージョン:
DOM Level 3

removeChild

Node removeChild(Node oldChild)
                 throws DOMException
子リストから oldChild で示される子ノードを削除し、この子ノードを返します。

パラメータ:
oldChild - 削除されるノード
戻り値:
削除されたノード
例外:
DOMException - NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:このノードが読み取り専用の場合
NOT_FOUND_ERR:oldChild がこのノードの子ノード でない場合
NOT_SUPPORTED_ERR:このノードが Document 型である場合。 また、DOM 実装が DocumentType の子または Element の子の 削除をサポートしていない場合にもこの例外がスローされる 可能性がある
導入されたバージョン:
DOM Level 3

appendChild

Node appendChild(Node newChild)
                 throws DOMException
ノード newChild をこのノードの子のリストの末尾に追加します。newChild がツリー内にすでに存在する場合、最初に既存のものが削除されます。

パラメータ:
newChild - 追加するノード。追加するノードが DocumentFragment オブジェクトである場合、 文書フラグメントの全コンテンツがこのノードの子リストに移動する
戻り値:
追加されたノード
例外:
DOMException - HIERARCHY_REQUEST_ERR:このノードが newChild ノード型の子を 許可しない型のノードである場合、 または追加するノードがこのノードの祖先の 1 つまたはこのノード自体である場合、 あるいはこのノードが Document 型のノードであり、 かつ DOM アプリケーションが第 2 の DocumentType または Element ノードを追加しようとした場合
WRONG_DOCUMENT_ERR:newChild が このノードの作成元文書以外の文書で作成された場合
NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:このノードが読み取り専用である場合。 または、挿入されるノードの以前の親ノードが読み取り専用である場合
NOT_SUPPORTED_ERR:newChild ノードが Document ノードの子である場合。 また、DOM 実装が DocumentType の子または Element の子の削除を サポートしていない場合にもこの例外がスローされる可能性がある
導入されたバージョン:
DOM Level 3

hasChildNodes

boolean hasChildNodes()
このノードが子ノードを持っているかどうかを判断します。

戻り値:
このノードに子ノードがある場合は true、 ない場合は false

cloneNode

Node cloneNode(boolean deep)
ノードの汎用コピーコンストラクタとして、このノードの複製を返します。複製ノードは親ノードを持たず (parentNodenull)、ユーザーデータを持ちません。インポートされているノードに関連するユーザーデータは持ち越されません。ただし、関連するデータとともに UserDataHandlers が指定された場合、ハンドラはこのメソッドが返す前に該当するパラメータとともに呼び出されます。
Element を複製すると、その属性全部およびそれらの属性値 (XML プロセッサによって生成されたものを含む) がコピーされ、デフォルトの属性となります。 ただし、このメソッドは、Element に含まれる子は、深い複製を行わないかぎりコピーされません。子 Text ノードにはテキストが含まれるので、このテキストには Element に含まれるテキストも含まれます。Element の複製の一環としてではなく、Attr を直接複製すると、指定された属性が返されます (specifiedtrue)。Attr を複製すると、子が Attr の値を表すので、複製の深度にかかわらず、Attr の子が常に複製されます。EntityReference を複製すると、複製の深度にかかわらず、対応する Entity が存在する場合は自動的に EntityReference サブツリーが作成されます。別の型のノードを複製すると、このノードのコピーが返されます。
不変のサブツリーを複製すると可変のコピーが作成されますが、EntityReference の複製の子は読み取り専用になります。また、未指定の Attr ノードの複製が指定されます。DocumentDocumentTypeEntityNotation の各ノードの複製は実装により異なります。

パラメータ:
deep - true の場合は指定されたノードのサブツリーを再帰的に複製し、 false の場合、指定されたノードのみを複製。 指定されたノードが Element である場合は、その属性も複製
戻り値:
複製ノード

normalize

void normalize()
この Node のサブツリーの最深部までに存在するすべての Text ノード (属性ノードを含む) を、Text ノードが構造 (要素、コメント、処理命令、CDATA セクション、エンティティー参照など) のみによって分離される、「通常」形式に直します。 その結果、隣接するText ノードも空の Text ノードも存在しない状態になります。この操作は、文書の DOM ビューを保存後ロードし直した状態にすることができるという点で、特定の文書ツリー構造に依存する操作 (XPointer「XPointer」ルックアップなど) を行う必要がある場合に便利です。Node.ownerDocumentに追加された DOMConfiguration オブジェクトの normalize-characters パラメータが true の場合、このメソッドは Text ノードの文字の完全な正規化も行います。

注: 文書が CDATASections を含む場合、正規化操作だけでは十分ではない可能性があります。 これは、XPointer が Text ノードと CDATASection ノードを区別しないためです。

導入されたバージョン:
DOM Level 3

isSupported

boolean isSupported(String feature,
                    String version)
DOM 実装が特定の機能を実装しており、このノードがその機能を指定されたとおりにサポートしているかどうかを判定します。

パラメータ:
feature - テストする機能の名前
version - テストする機能のバージョン番号
戻り値:
指定された機能がこのノードでサポートされている場合は true、 そうでない場合は false
導入されたバージョン:
DOM Level 2

getNamespaceURI

String getNamespaceURI()
このノードの名前空間 URI。未指定の場合は null になります。
この値は、スコープ内の名前空間宣言の検査に基づいた名前空間検索の結果として計算された値ではなく、作成時に指定された名前空間 URI です。
ELEMENT_NODEATTRIBUTE_NODE 以外の型のノードと、Document.createElement() などの DOM レベル 1 メソッドで作成されたノードに対しては、常に null が返されます。

注: XML 仕様の XML 名前空間の規定によると、属性は、その接続先要素から名前空間を継承しません。属性に対して明示的に名前空間を指定しないかぎり、その属性は名前空間を持たないことになります。

導入されたバージョン:
DOM Level 2

getPrefix

String getPrefix()
このノードの名前空間前置修飾子です。未指定の場合は null になります。null と定義されている場合、ノードが読み取り専用である場合を含めて、設定は何も影響を与えません。

この属性を設定すると、許容される場合は、nodeName 属性が変更されます。この属性は、Element インタフェースと Attr インタフェースの tagName および name 属性とともに、修飾名を持っています (それが適切な場合)。接頭辞を null に設定すると、接頭辞は指定されません。 また、空の文字列に設定するのは実装依存です。
デフォルト値を持つ属性の前置修飾子を変更しても、namespaceURIlocalName がそのままなので、デフォルト値と元の前置修飾子を持つ新しい属性は作成されません。
ELEMENT_NODEATTRIBUTE_NODE 以外の型のノードと、Document インタフェースの createElement のように DOM レベル 1 メソッドで作成されたノードに対しては、常に null が返されます。

導入されたバージョン:
DOM Level 2

setPrefix

void setPrefix(String prefix)
               throws DOMException
このノードの名前空間前置修飾子です。未指定の場合は null になります。null と定義されている場合、ノードが読み取り専用である場合を含めて、設定は何も影響を与えません。

この属性を設定すると、許容される場合は、nodeName 属性が変更されます。この属性は、Element インタフェースと Attr インタフェースの tagName および name 属性とともに、修飾名を持っています (それが適切な場合)。接頭辞を null に設定すると、接頭辞は指定されません。 また、空の文字列に設定するのは実装依存です。
デフォルト値を持つ属性の前置修飾子を変更しても、namespaceURIlocalName がそのままなので、デフォルト値と元の前置修飾子を持つ新しい属性は作成されません。
ELEMENT_NODEATTRIBUTE_NODE 以外の型のノードと、Document インタフェースの createElement のように DOM レベル 1 メソッドで作成されたノードに対しては、常に null が返されます。

例外:
DOMException - INVALID_CHARACTER_ERR:指定された接頭辞に、使用中の XML バージョン (Document.xmlVersion 属性で指定) で定められている 不正な文字が含まれている場合
NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:このノードが読み取り専用の場合
NAMESPACE_ERR:指定された prefix が XML 仕様の名前空間の定義に沿ったものでない場合、 このノードの namespaceURInull の場合、 指定された接頭辞が「xml」であり、かつこのノードの namespaceURI 「http://www.w3.org/XML/1998/namespace」とは異なる場合、このノードが属性であり、指定された接頭辞が「xmlns」であり、 このノードの namespaceURI「http://www.w3.org/2000/xmlns/」とは異なる場合、またはこのノードが属性であり、このノードの qualifiedName が 「xmlns」の「XML 名前空間」である場合 .
導入されたバージョン:
DOM Level 2

getLocalName

String getLocalName()
このノードの修飾名のローカル部分を返します。
ELEMENT_NODE と ATTRIBUTE_NODE 以外の型のノードと、Document.createElement() などの DOM レベル 1 メソッドで作成されたノードに対しては、常に null が返されます。

導入されたバージョン:
DOM Level 2

hasAttributes

boolean hasAttributes()
このノードが要素である場合、属性を持っているかどうかを判断します。

戻り値:
このノードが属性を持っている場合は true、 そうでない場合は false
導入されたバージョン:
DOM Level 2

getBaseURI

String getBaseURI()
このノードの絶対ベース URI、実装が絶対 URI を取得できなかった場合は null になります。この値は、説明に従って計算されます。ただし、Document が「HTML」機能「DOM Level 2 HTML」をサポートする場合、ベース URI は、まず HTML BASE 要素の href 属性の値 (存在する場合) を使用して計算され、そうでない場合は Document インタフェースの documentURI 属性の値を使用して計算されます。

導入されたバージョン:
DOM Level 3

compareDocumentPosition

short compareDocumentPosition(Node other)
                              throws DOMException
このメソッドが呼び出されている参照ノードを、パラメータとして渡されるノードと、文書内の位置に関して文書順に比較します。

パラメータ:
other - 参照ノードと比較するノード
戻り値:
参照ノードに対してノードの相対的な位置を決める 方法
例外:
DOMException - NOT_SUPPORTED_ERR:比較対象ノードが、 一貫した実装固有の結果を返すように調整しない 別の DOM 実装のノードである場合
導入されたバージョン:
DOM Level 3

getTextContent

String getTextContent()
                      throws DOMException
この属性は、指定されたノードとノードの子孫のテキストコンテンツを返します。この属性を null に定義した場合、設定による影響はありません。設定では、このノードが持つことができる考えられる子はすべて削除され、新しい文字列が空または null である場合、この属性が設定されている文字列を含む単一の Text ノードに置き換えられます。
取得では、直列化は行われず、返される文字列はマークアップを含みません。空白文字の正規化は行われず、返される文字列は要素コンテンツに空白文字を含みません (Text.isElementContentWhitespace 属性を参照)。同様に、設定では、解析も行われません。 入力文字列は純粋なテキスト形式のコンテンツとして取得されます。
返される文字列は、次に示すようにノードの型に応じて、ノードのテキストコンテンツで構成されています。
ノード型 コンテンツ
ELEMENT_NODE、ATTRIBUTE_NODE、ENTITY_NODE、ENTITY_REFERENCE_NODE、DOCUMENT_FRAGMENT_NODE COMMENT_NODE ノードと PROCESSING_INSTRUCTION_NODE ノードを除く、すべての子ノードの textContent 属性値の連結。ノードが子を持たない場合は、空の文字列
TEXT_NODE、CDATA_SECTION_NODE、COMMENT_NODE、PROCESSING_INSTRUCTION_NODE nodeValue
DOCUMENT_NODE、DOCUMENT_TYPE_NODE、NOTATION_NODE null

例外:
DOMException - DOMSTRING_SIZE_ERR:返される文字数が多すぎて 実装プラットフォーム上の DOMString 変数に収まらない場合
導入されたバージョン:
DOM Level 3

setTextContent

void setTextContent(String textContent)
                    throws DOMException
この属性は、指定されたノードとノードの子孫のテキストコンテンツを返します。この属性を null に定義した場合、設定による影響はありません。設定では、このノードが持つことができる考えられる子はすべて削除され、新しい文字列が空または null である場合、この属性が設定されている文字列を含む単一の Text ノードに置き換えられます。
取得では、直列化は行われず、返される文字列はマークアップを含みません。空白文字の正規化は行われず、返される文字列は要素コンテンツに空白文字を含みません (Text.isElementContentWhitespace 属性を参照)。同様に、設定では、解析も行われません。 入力文字列は純粋なテキスト形式のコンテンツとして取得されます。
返される文字列は、次に示すようにノードの型に応じて、ノードのテキストコンテンツで構成されています。
ノード型 コンテンツ
ELEMENT_NODE、ATTRIBUTE_NODE、ENTITY_NODE、ENTITY_REFERENCE_NODE、DOCUMENT_FRAGMENT_NODE COMMENT_NODE ノードと PROCESSING_INSTRUCTION_NODE ノードを除く、すべての子ノードの textContent 属性値の連結。ノードが子を持たない場合は、空の文字列
TEXT_NODE、CDATA_SECTION_NODE、COMMENT_NODE、PROCESSING_INSTRUCTION_NODE nodeValue
DOCUMENT_NODE、DOCUMENT_TYPE_NODE、NOTATION_NODE null

例外:
DOMException - NO_MODIFICATION_ALLOWED_ERR:ノードが読み取り専用の場合
導入されたバージョン:
DOM Level 3

isSameNode

boolean isSameNode(Node other)
このノードが指定されたノードと同じノードであるかどうかを返します。
このメソッドを使用すると、実装で返された 2 つの Node 参照が同じオブジェクトを参照するかどうかを判定できます。2 つの Node 参照が同じオブジェクトを参照する場合は、プロキシを通じた参照の場合でも、すべての属性が同じ値を持ち、どちらかの参照の同じ DOM メソッドの呼び出しが常にまったく同じ効果を発揮するように、参照を完全に交互に使用できます。

パラメータ:
other - テスト対象のノード
戻り値:
ノードが同じある場合は true、 そうでない場合は false
導入されたバージョン:
DOM Level 3

lookupPrefix

String lookupPrefix(String namespaceURI)
指定されたノードから開始して、所定の名前空間 URI に関連する接頭辞を検索します。このメソッドは、デフォルトの名前空間宣言を無視します。
詳細は、このメソッドで使用されるアルゴリズムを参照してください。

パラメータ:
namespaceURI - 検索する名前空間 URI
戻り値:
見つかった場合は、関連付けられた名前空間接頭辞、 見つからなかった場合は null。複数の接頭辞が名前空間接頭辞に関連付けられている場合、 返される名前空間接頭辞は実装に 応じて異なる
導入されたバージョン:
DOM Level 3

isDefaultNamespace

boolean isDefaultNamespace(String namespaceURI)
このメソッドは、指定された namespaceURI がデフォルトの名前空間であるかどうかをチェックします。

パラメータ:
namespaceURI - 検索する名前空間 URI
戻り値:
指定された namespaceURI がデフォルトの 名前空間である場合は true、 そうでない場合は false
導入されたバージョン:
DOM Level 3

lookupNamespaceURI

String lookupNamespaceURI(String prefix)
指定したノードから開始して、所定の接頭辞に関連する名前空間 URI を検索します。
詳細は、このメソッドで使用されるアルゴリズムを参照してください。

パラメータ:
prefix - 検索する接頭辞。このパラメータが null の場合、メソッドはデフォルトの名前空間 URI を返す (存在する場合)
戻り値:
関連付けられた名前空間 URI、見つからなかった場合は null
導入されたバージョン:
DOM Level 3

isEqualNode

boolean isEqualNode(Node arg)
2 つのノードが等しいかどうかをテストします。
このメソッドは、Node.isSameNode() を使用してテストできるノードの同一性 (2 つのノードが同じオブジェクトを参照するかどうか) ではなく同等性をテストします。同じであるすべてのノードは同等でもありますが、その逆は必ずしも当てはまりません。
2 つのノードが同等であるのは、次の条件が満たされる場合のみです。
2 つの DocumentType ノードが等しいためには、次の条件が満たされる必要があります。
一方、次は同等性に影響を与えません。ownerDocumentbaseURI、および parentNode 属性、Attr ノードの specified 属性、Attr ノードと Element ノードの schemaTypeInfo 属性、Text ノードの Text.isElementContentWhitespace 属性、およびノードに登録されているユーザーデータまたはイベントリスナー

注:一般に、上の説明で取り上げられていないものは、同一性チェックの面で有意ではありません。この仕様の将来バージョンでは、より多くの属性を考慮し、この仕様に準拠する実装を適宜更新する予定です。

パラメータ:
arg - 同一性を比較する対象のノード
戻り値:
ノードが同一である場合は true、 そうでない場合は false
導入されたバージョン:
DOM Level 3

getFeature

Object getFeature(String feature,
                  String version)
このメソッドは、指定した機能とバージョンを持つ特殊な形式の API を指定されたとおりに実装する特殊な形式のオブジェクトを返します。特殊な形式のオブジェクトは、バインディング固有のキャスティングメソッドを使用して取得することもできますが、必ずしも説明されているようにはいきません。このメソッドを使用すると、実装では Node インタフェースをサポートしていない特殊な形式のオブジェクトを利用できます。

パラメータ:
feature - 要求された機能の名前。機能名の前に 追加されるプラス記号「+」は、 このメソッドのコンテキストでは有意ではないので無視される
version - テストする機能のバージョン番号
戻り値:
指定された機能とバージョンの特殊な形式の API を実装するオブジェクト (存在する場合)。指定された機能に関連付けられた インタフェースを実装するオブジェクトが存在しない場合は null。このメソッドによって返される DOMObjectNode インタフェースを実装する場合、 このインタフェースを主要コア Node に委譲し、 attributes、childNodes といった主要コア Node と整合しない結果を返すことがないようにする必要がある
導入されたバージョン:
DOM Level 3

setUserData

Object setUserData(String key,
                   Object data,
                   UserDataHandler handler)
このノードのキーにオブジェクトを関連付けます。これ以降、オブジェクトは、同じキーで getUserData を呼び出して取得できます。

パラメータ:
key - オブジェクトを関連付けるキー
data - 所定のキーに関連付けるオブジェクト。 所定のキーに対する既存の関連を削除する場合は null
handler - 所定のキーに関連付けるハンドラ、または null
戻り値:
このノードの所定のキーに以前関連付けられていた DOMUserData。 関連付けられていなかった場合は null
導入されたバージョン:
DOM Level 3

getUserData

Object getUserData(String key)
このノードのキーに関連付けられたオブジェクトを取得します。オブジェクトは、まず同じキーで setUserData を呼び出して、このノードに対してすでに設定されている必要があります。

パラメータ:
key - オブジェクトが関連付けられているキー
戻り値:
このノードの所定のキーに関連付けられた DOMUserData。 関連付けられていなかった場合は null
導入されたバージョン:
DOM Level 3

JavaTM Platform
Standard Ed. 6

バグの報告と機能のリクエスト
さらに詳しい API リファレンスおよび開発者ドキュメントについては、Java SE 開発者用ドキュメントを参照してください。開発者向けの詳細な解説、概念の概要、用語の定義、バグの回避策、およびコード実例が含まれています。

Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Use is subject to license terms. Documentation Redistribution Policy も参照してください。