ModelMBean (Java Platform SE 6)

管理対象になる Java リソースは、MBeanServer の createMBean メソッドを使って、ModelMBean をインスタンス化します。次に、ModelMBean インスタンスの ModelMBeanInfo (Descriptor 付き) を設定します。ModelMBean の ModelMBeanInfo で公開された属性とオペレーションには、MBean、コネクタ、アダプタからアクセスできます。ModelMBeanInfo Descriptor を使って、管理対象アプリケーション内の値とメソッドを定義し、ModelMBean の属性およびオペレーションにマップすることができます。このマッピングは、XML 形式のファイルを使った開発時、または実行時にプログラムを使って動的に定義できます。

MBeanServer でインスタンス化された MBean はすべて管理対象となります。これらの属性およびオペレーションには、MBeanServer に接続されたコネクタまたはアダプタ経由でリモートアクセスできます。JMX 準拠の MBean でない Java オブジェクトは、MBeanServer に登録できません。リソースは、ModelMBean をインスタンス化することにより、MBean の妥当性を保証します。

すべての public メソッドで、MBeanException および RuntimeOperationsException がスローされる必要があります。こうすることにより、分散型通信 (RMI、EJB など) による例外をラップできます。仕様および javadoc に記載されているシナリオ以外では、実装が必ずしもこれらの例外をスローするとは限りません。

導入されたバージョン:: 1.5

メソッドの概要
`void`	`setManagedResource(Object mr, String mr_type)` この ModelMBean 管理インタフェース内のすべてのメソッド (MBeanInfo と Descriptor) の実行対象となる、オブジェクトのインスタンスハンドルを設定します。
`void`	`setModelMBeanInfo(ModelMBeanInfo inModelMBeanInfo)` ModelMBeanInfo を使って ModelMBean オブジェクトを初期化します。

インタフェース javax.management.DynamicMBean から継承されたメソッド
`getAttribute, getAttributes, getMBeanInfo, invoke, setAttribute, setAttributes`

インタフェース javax.management.PersistentMBean から継承されたメソッド
`load, store`

インタフェース javax.management.modelmbean.ModelMBeanNotificationBroadcaster から継承されたメソッド
`addAttributeChangeNotificationListener, removeAttributeChangeNotificationListener, sendAttributeChangeNotification, sendAttributeChangeNotification, sendNotification, sendNotification`

インタフェース javax.management.NotificationBroadcaster から継承されたメソッド
`addNotificationListener, getNotificationInfo, removeNotificationListener`

メソッドの詳細

setModelMBeanInfo

void setModelMBeanInfo(ModelMBeanInfo inModelMBeanInfo)
                       throws MBeanException,
                              RuntimeOperationsException

ModelMBeanInfo を使って ModelMBean オブジェクトを初期化します。このメソッドを使用すると、ModelMBean 上に、MBeanServer に登録されていないカスタム ModelMBeanInfo を設定できます。
ModelMBean の ModelMBeanInfo (Descriptor 付き) をカスタマイズし、ModelMBean に設定したあと、ModelMBean を MBeanServer に登録することができます。

ModelMBean が現在登録されている場合、このメソッドは IllegalStateException をラップする RuntimeOperationsException をスローします。

パラメータ:

inModelMBeanInfo - ModelMBean によって使用される ModelMBeanInfo オブジェクト

例外:

MBeanException - 分散通信 Exception をラップする

RuntimeOperationsException -

パラメータとして渡された MBeanInfo が null の場合、 IllegalArgumentException をラップする
ModelMBean が現在 MBeanServer に登録されている場合、 IllegalStateException をラップする

setManagedResource

void setManagedResource(Object mr,
                        String mr_type)
                        throws MBeanException,
                               RuntimeOperationsException,
                               InstanceNotFoundException,
                               InvalidTargetObjectTypeException

この ModelMBean 管理インタフェース内のすべてのメソッド (MBeanInfo と Descriptor) の実行対象となる、オブジェクトのインスタンスハンドルを設定します。

パラメータ:: mr - 管理対象のリソースになっているオブジェクト; mr_type - 管理対象のリソースの参照の型。ObjectReference、Handle、 IOR、EJBHandle、RMIReference のいずれか。 MBeanServer が渡された mr_type を処理できない場合、InvalidTargetTypeException がスローされる
例外:: MBeanException - オブジェクトのイニシャライザが例外をスローした場合; RuntimeOperationsException - IllegalArgumentException をラップする。パラメータとして渡された管理対象のリソースの型が null の場合; InstanceNotFoundException - 管理対象のリソースオブジェクトが見つからない場合; InvalidTargetObjectTypeException - 管理対象のリソースの型を ModelMBean または JMX エージェントで処理できない場合